歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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歌舞伎座 八月花形歌舞伎 第一部の配役が当面変更に

全国で感染が急拡大し、緊急事態宣言の拡大・延長が表明されましたね。これまでにない深刻な感染状況と楽しいムードが同居しているちぐはぐな空気に混乱してしまいますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

日に日に医療がひっ迫していくことで、コロナ感染だけでなく熱中症や交通事故、急病などでもすぐに治療を受けられなくなる可能性が高まりますね。本当に恐ろしいことだなと思うと同時に、これまでいかに医療従事者の方々に日常を守っていただいていたのかを思い知りました。改めて感謝申し上げます。

舵取りがおぼろげで先の見えない状況ですが、お互いに充分注意しながら日々を過ごしてまいりましょう。

 

先ほど、猿之助さんが昨日夜のPCR検査で陽性となり、来週からの八月花形歌舞伎 第一部「加賀見山再岩藤」を当面のあいだ休演なさるとのニュースがもたらされ大変ショックを受けております。

ご本人は無症状とのことですので安堵いたしましたが、昨日まで歌舞伎座の舞台に立たれていたので感染の拡大もとても心配です…今後もどうぞご無事でと願うばかりです。一日も早いご復帰をと祈っております。

www.kabuki-bito.jp

 

 

第一部は中止にはならず、猿之助さんの代役として巳之助さんが六役をお勤めになるとのことです!今回は通常の『加賀見山再岩藤』ではなく、「三代猿之助四十八撰」に数えられた澤瀉屋の新演出、さらに亡霊化した岩藤に焦点を当てた特別なものですから、巳之助さんによる舞台は非常に貴重な機会となるかと思います。心から応援しています。

歌舞伎役者の方々がこうした機会に即座に対応なさる話題に触れるたび尊敬の念を深めます。これこそ長年の鍛錬の賜物ですね。

 

あくまでも客席からの視点ですが、劇場再会から一年が経つ現在でも歌舞伎座の感染対策はどこよりも厳重なように感じています。

ですから、歌舞伎座や出演者、舞台関係者の方々が対策をおろそかになさったとは考えられません。本当に現在蔓延中のウイルスは感染力が高く、どなたでもかかりうる状況にあるのだろうと思います。

みなさまも何卒お気をつけくださいませ。私も十分注意してまいります。

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