歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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2日初日!国立劇場10月歌舞伎公演『伊勢音頭恋寝刃』2021年10月

おととい2日から、国立劇場の10月歌舞伎公演『伊勢音頭恋寝刃』が初日を迎えましたね!

今日は東京都の新規感染者の数も80人台と大幅に減りましたね。この先ふたたび急激に増える可能性もあり不安ですが、しばらくは芝居見物をしていいのだろうかという思いや感染への不安も少し減るのかなあと嬉しく思います。この状況が少しでも長く続くことを切に願っております。

名刀「葵下坂」が国立劇場に!

今月上演の演目「伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば) 」は、妖刀「青江下坂」をめぐってのスリリングな物語です。

江戸時代、当時の大人気観光地であった伊勢で、恐ろしい大量殺人事件「古市十人斬り」が起こりました。人々に事件のあらましを伝えるため事件発生から数日のうちに上演されたのがこの演目です。現代でいうところの情報番組の再現VTRや、事件状況のCGのようなものでしょうか。

殺人事件の実録芝居という点が興味関心を惹き、旅情を感じさせる夏の伊勢の風情と美しさ、主人公福岡貢や周辺人物の魅力などで人気となり、夏の定番演目として現代に伝わっています。今回は序幕から通しての上演という貴重な機会です。

 

しかも今回は、物語の重要アイテムである妖刀「青江下坂」のモデルとされている名刀「葵下坂」が国立劇場ロビーに展示されるそうです!!こちらも要チェックですね…!刀剣が近年若い女性を中心に大人気だそうですから、これを機に劇場が盛り上がることを期待しています。このすえひろも刀の妖気に魅入られてしまわぬよう注意しながら拝見したいと思います!

www.ntj.jac.go.jp

公演の詳細

www.ntj.jac.go.jp

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