あさって14日(日)は十二月の歌舞伎座公演
十二月大歌舞伎のチケット一般発売日です!
早いものでいよいよ今年最後の歌舞伎座公演ですね。厳格な歌舞伎座の感染対策もそろそろ緩和されはじめる頃でしょうか。我々観客の方でも客席から劇場にウイルスを持ち込んでしまうことのないよう、こまめな手洗いと消毒、体調管理に気を付けて参りましょう。全ての日程が無事に上演され、安心して一年を締めくくることのできるよう願っています。
公演の詳細
一般発売日
11月14日(日)10:00~
会期・上演時間
2021年12月1日(水)~26日(日)
第一部 11:00~
第二部 14:30~
第三部 18:00~
休演日:8日(水)、20日(月)
チケット料金
一等席 15,000円
二等席 11,000円
3階A席 5,000円
3階B席 3,000円
1階桟敷席 16,000円
歌舞伎座では来月も前後左右を開けた座席配列で、一部のブロックに2席並びのエリアが設けられる予定のようです。会話は控えることが呼びかけられています。お友達とお出かけの際はどうぞご注意くださいませ。
歌舞伎座の感染対策
歌舞伎座の感染対策についてご心配なさっている方もおいでかと思いますので、昨年8月の再開時に実際に出かけてきた際の記事をご紹介しておきます。このあと上演形態は変わりましたが、玄関での入場時の作法は変わりません。記事公開後の大きな変更は、①筋書の販売再開、②一部ゾーンに限っての2席並び販売です。
現在感染状況は落ち着いていますが、状況が悪化した場合も歌舞伎公演が続くために重要と思われるポイントがあります。今一度我々観客の方でも徹底してまいりましょう。
①ロビーや客席では会話を控えることが推奨されています。
②整理退場への協力が求められています。終演後も係の方からの案内があるまで座席で待ちましょう。
会話を控えるのはもちろん、整理退場も出入口での密集を避けるための大切な施策ですので、ご自身の身を守るためにもぜひご注意ください。
歌舞伎座の感染対策はこれまで非常に厳格に守られ、我々観客の健康をしっかりと守っていただいてきましたから、今後も提示のとおりに取り組んでまいりましょう。
おすすめのポイント
十二月の歌舞伎座は大変華やかな配役ですね!玉三郎さんに猿之助さん、そして勘九郎さん七之助さんご兄弟はじめ人気の花形役者の方々がずらりと並んでいます。にぎにぎしい客席になるのではないかなと楽しみに思います。
こうした月に初めて歌舞伎をご覧になる場合は、テレビなどを通じて気になった役者さんでお選びになるのが一番かと思いますが、各部の演目をごく簡単にご紹介いたしますとこのようなものです。
第一部「新版 伊達の十役」は、歌舞伎ではお馴染みの悪役・仁木弾正によるお家乗っ取り騒動を、一人の役者さんが10役早替わりでお勤めになるというエンターテインメント正に溢れた演目です。年齢、性別、立場がまるで違う10役を演じ分けるのが見どころであります。今回は「新版」ですので、猿之助さんによる新たな演出が楽しめるそうです。楽しみです。
第二部「男女道成寺」は、安珍という僧に恋をした清姫が、執念のあまりヘビ化し、安珍がお寺の鐘に逃げ込んだところを鐘ごと焼き殺す「道成寺」伝説の後日談という設定の舞踊群のひとつです。道成寺物の作品は数多くあり、この演目ではタイトルの通り男女の踊り比べが見どころです。今回は勘九郎さんと右近さんがお勤めになります。
「ぢいさんばあさん」は、やむを得ない事情から離れ離れになってしまったおしどり夫婦が、37年の時を経て再会するという歌舞伎では珍しいほのぼのとしたラブストーリーです。夫の美濃部伊織を勘九郎さんが、妻のるんを菊之助さんがお勤めになります。
近代に作られた新歌舞伎というジャンルですので、セリフが現代的で聞き取りやすいかと思います。セリフの聞き取りを不安に思われる方にはおすすめです。
第三部「義経千本桜 吉野山」は、三大名作のひとつに数えられる義経千本桜のワンシーン。桜が満開の吉野山を舞台に、源義経の愛妾 静御前と家臣の佐藤忠信(実は狐)の旅路を描く舞踊です。実は狐であるという驚きの設定が物語の鍵を握っています。静御前を七之助さんが、忠信実は狐を松緑さんがお勤めになります。
「信濃路紅葉鬼揃」は、能「紅葉狩」を題材とした舞踊劇。鬼が舞台にずらりと並ぶ鬼揃という演出が迫力満点です。鬼女を玉三郎さん、山神を松緑さん、平維茂を七之助さんがお勤めになります。
第三部はどちらも舞踊ですので、ストーリーを追うのは難しいのではと不安に思われる方にはおすすめです。
初めて歌舞伎をご覧になる方にはどの部もおすすめですが、個人的に特に楽しみにしているのは第二部です。
「男女道成寺」は右近さんが狂言師左近で勘九郎さんが花子というのが熱いです…!勘九郎さんの女性の舞踊が上品で大好きなので興奮しています。菊之助さんと勘九郎さんの「ぢいさんばあさん」もほっこりできそうでとても楽しみです。
そして第一部「伊達の十役」のねずみを玉太郎さんがお勤めになるということも気になっています。何か特別な演出があるのでしょうか。特にないとしても楽しみです!