昨年に引き続き今年も新春浅草歌舞伎が開催されず、東京東部の人間としては非常にさびしく思っております…。この時期に浅草へ行けば、町のそこかしこにポスターが貼られていてとても華やかでしたので。
新春浅草歌舞伎は地域を盛り上げるイベント性があるだけでなく、大切な伝承の機会でもあり、若い世代の方々が一カ月にわたり大役に挑まれる大変貴重なものであったと思います。
そんななか、歌舞伎の舞台動画配信 歌舞伎オンデマンドにおいて「おうちで新春浅草歌舞伎」なる特集が組まれていることを知り、歓喜しております!松也さんの舞台へのご復帰を待ちながら、お正月ムードの消えぬうちに印象深い演目を拝見したいと思います。
今月は歌舞伎座第三部にて例年新春浅草歌舞伎にご出演のみなさまが一幕ご出演ですので、こちらへお出かけになる方にもぜひにとおすすめいたします!
配信はミレール「歌舞伎オンデマンド」
配信は歌舞伎の舞台映像配信が行われているミレール「歌舞伎オンデマンド」で行われています。
視聴料金は880円(税込)~。配信期間は3月23日(水)までで、視聴期限は購入後1週間です。
配信詳細
配信作品は、下記の6本です。
「義経千本桜 川連法眼館の場」(2016年)
「毛抜」(2016年)
「棒しばり」(2017年)
「双蝶々曲輪日記 引窓」(2018年)
「操り三番叟」(2018年)
「番町皿屋敷」(2019年)
このなかから初めての方に特におすすめなのは、今月の歌舞伎座第三部でも上演されている「義経千本桜 川連法眼館の場」かなと思います。
現在歌舞伎座では猿之助さんが澤瀉屋の型でお勤めになっていますが、この新春浅草歌舞伎で上演されたものは松也さんが音羽屋型でお勤めになっていて、それぞれの演出がまったく違うためです。
映像や舞台でどちらもご覧になると、より一層、演目のおもしろさや浄瑠璃の味わい深さを堪能できるのではないかなと思います!
猿之助さんの「義経千本桜 川連法眼館の場」といえば、こんなドキュメンタリー動画も配信されています!300円とリーズナブルですのでこちらも併せてご覧になるとより楽しめそうですね。