歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【来たる6日】南座 歌舞伎鑑賞教室 チケット一般発売!

来たる6日(日)は京都・南座の五月公演

歌舞伎鑑賞教室のチケット一般発売日です!

2015年以来、実に7年ぶりの開催となる歌舞伎鑑賞教室です。解説付きの歌舞伎公演は関西圏では貴重な機会ではないでしょうか。南座の歌舞伎公演にしてはチケットが比較的お手頃で、顔見世興行などでは大変高価な一階席も一律料金ですので、学生の方など若い世代の方にもおすすめです。

この公演は日程が一週間と短いため、早めのご購入が安心かと思います。無事千穐楽まで、一回でも多く上演が続くよう願っております。

公演の詳細

www.kabuki-bito.jp

一般発売日

4月6日(水)10:00~

www1.ticket-web-shochiku.com

会期・上演時間

2022年5月12日(木)~18日(水)

平日 11:00~/14:00~

土日 13:00~/16:00~

チケット料金

全席指定 3,500円

「全席指定」とのみ記載されていますので、一階席もこの価格と思われます。この価格で歌舞伎公演を一階席から見ることができるというのはかなり貴重と思います。

みどころ 

今回の南座 歌舞伎鑑賞教室の演目は三大狂言のひとつとして有名な義経千本桜より「吉野山」の場です。

内容をざっくりと申しますと、このようなものです。

①源平合戦で平家を滅ぼす大活躍をした源義経が、兄・頼朝から疑いをかけられ、奈良の吉野山へ落ち延びることになり、愛妾の静御前に「初音の鼓」を授けた

②静御前はお供の佐藤忠信とともに、義経を追って吉野山へやってきた

③佐藤忠信と思われたのは、実は狐。初音の鼓の材料となった狐の夫婦の子供が、両親を慕い、付いて来ていたのだった

桜咲く吉野山を舞台とした大変幻想的な舞踊であります。

今回は佐藤忠信実は源九郎狐を上村吉太朗さん、静御前を片岡千壽さんがお勤めになります。吉太朗さんは片岡我當さんの部屋子となり、上村吉弥さんの下で修行を積まれ、千壽さんは「松竹 上方歌舞伎塾」の一期生で秀太郎さんの下で修行を積まれた方です。上方ならではの歌舞伎は今は非常に貴重になってしまっていますので、大変貴重な機会です。

 

そしてなんと、狂言師の茂山逸平さんが解説をお勤めになるというのも注目です!朝ドラ好きにはたまりません。

本職の歌舞伎役者の方ではなく、狂言師の方が歌舞伎について解説をなさるというのは大変珍しい趣向と思います。能狂言との違いという視点から歌舞伎を語られるとのこと、新たな発見がたくさんありそうですね。

公演期間が一週間しかありませんので、ぜひお早めにチェックなさってみてください。

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