歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【2022年5月 南座で上演予定】やさしい義経千本桜 吉野山 まとめ

京都の南座で来たる12日(金)から上演される南座 歌舞伎鑑賞教室

南座での歌舞伎鑑賞教室は2015年以来、実に7年ぶりの開催です。関西圏では貴重な機会かと思います!南座の興行にしては比較的お手頃な価格で、一階席も一律料金ですので、学生の方にも大変おすすめです。

上演される「吉野山」は、三大狂言のひとつとして名高い「義経千本桜」の名シーン。通常は「道行初音旅」という華やかな舞踊劇で描かれる場面ですが、今回は義太夫のみのシンプルなバージョンです。こちらも重みがあってとても素敵ですので必見です。

吉野山」については過去にお話したものがございますので、ここにひとつまとめてみます。鑑賞教室には解説もありますが、何らかのお役に立てれば幸いです。

なお、お話した内容などは「道行初音旅」の上演に則っていますので、今月とは少し異なります。その点何卒ご容赦ください。

義経千本桜とは

義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)は、三大狂言のひとつにも数えられる名作。人形浄瑠璃として1747(延享4)年11月 大坂は竹本座で初演、その直後の1748(延享5)年1月 に伊勢の芝居で歌舞伎化され、5月には江戸の中村座でも上演、その後現在に至るまで愛され続けているというメガヒット作であります。

 

「滅ぼされた平家の○○、実は生きていた!」という驚きの設定のもと、義経への復讐をどうにか遂げようとするさむらいたちとその周辺に悲劇が展開していきます。

ひとつの物語であるのに主人公といえる存在が3人いて、武士・庶民・動物と身分が全く異なり、場面ごとに味わいがガラリと変わるところも大きな魅力です。それゆえ、歌舞伎役者の方々にとっては至難とされています。

 

義経千本桜全体の内容をざっくりとご紹介したのがこちらの回です。このうち今回上演されているのは「吉野山」の部分です。

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「吉野山」状況説明と演出のポイント

そもそもの状況説明と、歌舞伎ならではの演出についてご紹介したのがこちらの回です。

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「吉野山」内容と見どころ

詞章の内容や、動きの意味などについてご紹介したのがこちらの回です。

先ほども申した通り、道行初音旅の内容に則っていますので今月は少し違います。違いなどもお楽しみください。

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「川連法眼館」ざっくりとしたあらすじ

この場面の後に続く「川連法眼館」の内容について、五回に分けてお話したのがこちらの回です。四段目の切という部分にあたるため「四の切(しのきり)」という通称でも知られています。佐藤忠信実は源九郎狐とは何者で、どうして静御前のそばを離れないのかということがわかります。

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公演の詳細

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