歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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歌舞伎座は7月22日(金)まで公演中止に

今日は特に暑い一日でしたね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

一昨日から新型コロナウイルス感染による歌舞伎公演の中止の報が相次いでいて、今日も最新情報がもたらされたようです。ここまで大規模な中止は久しぶりのことで衝撃を受けております。感染力の強さを思い知らされます。

毎日毎日同じようなお話をしてしまっていますが、日々情報が変わるので後年に読み返したとき思い出せるよう、状況をメモしておきたいと思います。

21日(木)~22日(金)歌舞伎座全ての部が中止に

今日は赤字の部分の予定が発表されました。

18日(月)第一部 中止

19日(火)第一部 中止

     第二部・第三部 当日発表で中止

20日(水)休演日

21日(木)第一部・第二部・第三部 中止

22日(金)第一部・第二部・第三部 中止

 

23日(土)からの上演については22日(金)に発表されるとのことです。公式発表によれば、新たな感染者が確認されたというわけではなく、安全確保と感染拡大防止のための措置のようです。

今月は部をまたいでご出演の役者さんがいらっしゃいますので、万全を期して全ての部を中止する判断につながったのではないかなと想像しています。今月のように全国各地複数の劇場で芝居が上演されている場合、すぐに代役を立てるというのもなかなか厳しい状況なのではないでしょうか…。これはあくまで素人考えですのでご了承ください。

十一月・十二月には團十郎襲名披露があり、出演者が非常に多い「助六由縁江戸桜」が二カ月連続で上演されることを考えますと、再び感染が拡大してしまった場合のことを想像して心配になります。。一日も早く感染が収束してほしいと願わずにはいられません。

 

博多座で上演のミュージカル「ガイズアンドドールズ」も、上演中止が当日発表されたようですね。歌舞伎座と同様、遠征の方々も大勢おいでのことと想像し、とても胸が痛みました。大きく報じられることのない公演でも、こういった事態は多発していることと思います。エンタメ界の大小さまざまな事業者の方々が被っている損害が気がかりです。

観客にとっても、上演当日まで不確実なチケットを購入するのがだんだん不安になってきてしまうというのはやむを得ないことで、これが常態化していくことでやがて全体が衰退していってしまうのではないかと大変危惧しています。保険があっても補えないものはあると思います。新たなチケット救済方法や、そのキャンセル分の事業者への補償などが公的に整備されてほしいなと願うばかりです。大それたことを願ってばかりで実際は何もできないのが心苦しいのですが。。

とにもかくにも、一日も早い事態の収束を切に願い、感染防止対策と体調管理を万全に過ごして参ります。

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