本日2日、京都は祇園四条の南座で坂東玉三郎 特別公演が初日を迎えました!
先月の特別舞踊公演に続いて今月も玉三郎さんが南座の舞台に立たれます。近年は特別公演がたくさん開催されていて、歌舞伎座以外でも玉三郎さんの舞台を見るチャンスが増えていますね。
しかも今回は玉三郎さんのお岩と愛之助さんの伊右衛門による「東海道四谷怪談」。これは必見です!昨年9月に上演された舞台での玉三郎さんのお岩さんは重みがあり、しばし座席で放心してしまったほどでした。感染状況は再び悪化していますが、叶う方にはぜひにとおすすめしたいです。
現在新型コロナウイルス感染症が拡大していますが、玉三郎さんはじめ舞台関係者の方々がご無事で、千穐楽まで一回でも多く上演されるよう切に願っております。
夏といえば怪談!
今回の坂東玉三郎 特別公演は、有名なお岩さんの怪談「東海道四谷怪談」と、元禄時代のお花見のようすを描く「元禄花見踊」という狂言立てです。
やはり夏といえば怪談ですので、「東海道四谷怪談」は京都の暑い夏にもぴったりではないでしょうか。今回上演される場面はエンタメ性の高いタイプではなく、心理的にズッシリとくるタイプの怪談ですので、ぜひ芝居前後は美味しいものを召し上がるなどして元気を出していただければと思います。
「東海道四谷怪談」は、大南北と呼ばれた名作者・四世鶴屋南北の傑作として知られる演目。
浪人の民谷伊右衛門は、敵方にあたる家の娘との縁談話が持ち上がったため、現在の妻のお岩が邪魔になり、ひどい方法で心身を痛めつけた結果死に至らしめ、執念から亡霊と化したお岩に恨まれて云々…という物語です。玉三郎さんのお岩さんがあらゆる方法で尊厳を踏みにじられていく悲しさ、そして怨念を募らせて人間から乖離していく凄みは必見です。
公演の詳細
坂東玉三郎 特別公演は現在のところまだチケットが購入できるようです!お求めの方は早めのチェックをおすすめいたします。