歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【来たる13日】国立劇場 令和4年11月歌舞伎公演 歌舞伎&落語コラボ忠臣蔵 チケット一般発売!

来たる13日、国立劇場 令和4年11月歌舞伎公演 歌舞伎&落語コラボ忠臣蔵  のチケット一般発売が始まります!

珍しい歌舞伎と落語のコラボという珍しい趣向は、国立劇場さよなら公演の特別企画の一環のようです。江戸時代からの大人気演目「仮名手本忠臣蔵」の名場面と、それにちなんだ落語の名作「中村仲蔵」などを取り合わせての上演です。

今回2プログラムあるようですので、チケット選びにはご注意くださいませ。ちょっとわかりにくいですが、12時公演が「コラボ忠臣蔵」18時公演が「コラボ忠臣蔵エッセンス」と称されています。早めのチェックをおすすめいたします!

公演の詳細

www.ntj.jac.go.jp

発売

9月13日(火) 10:00~

国立劇場チケットセンター

会期・上演時間

2022年11月2日(水)~2022年11月25日(金)

コラボ忠臣蔵:12:00~

エッセンス:18:30~(10日(木)・18日(金)・24日(木)のみ)

チケット料金

コラボ忠臣蔵

1等席   10,000円(学割7000円)
2等席     8,000円(学割5600円)
3等席     3,500円(学割2500円)

エッセンス

1等席   9,000円 (学割6300円)
2等席   7,000円 (学割4900円)
3等席   3,000円 (学割2100円)

みどころ

仮名手本忠臣蔵は、いわゆる赤穂浪士の討ち入りを題材とした浄瑠璃の大人気作です。現代もテレビドラマなどで「忠臣蔵」として知られる作品群のルーツとして、270年以上の長きにわたり愛されている物語であります。

各時代の歌舞伎役者たちや裏方の方々、観客の反応などによって練り上げられたものですので、おもしろさや魅力が際立っているのですね。どんなに不入りな時でも当たりを取れるということで「独参湯」などと呼ばれています。今回の国立劇場もきっとにぎわうことと思います。

 

仮名手本忠臣蔵は全十一弾にわたる長い長い物語ですが、今回は五段目・六段目にあたる部分のエピソードが上演されます。

主人の塩冶判官(浅野内匠頭)が松の廊下で高師直(吉良上野介)への刃傷沙汰に及んだ際、恋人のおかるとデートしていたために居合わせることができなかった、早野勘平という男の物語です。登場人物たちの思い違いから運命が狂い始め、悲劇的な結末を迎えます。

 

一方、落語の中村仲蔵は、この仮名手本忠臣蔵 五段目にまつわる出世譚です。

下っ端の役者として辛酸をなめていた中村仲蔵は、五段目に登場する斧定九郎という取るに足らない役を与えられます。これに一念発起した仲蔵は、衣装や動きを工夫。まったく違う演出をしてみせたところ、観客に驚きを与えたのち大評判を呼んだ…というエピソードであります。近年ドラマ化などもされていますので、ご覧になった方もおいでなのではないでしょうか。

「広い世間にたった一人、おいらの定九郎をいいと言ってくれたお客様がいる…」という、しみじみとしたくだりが泣かせる噺で、このすえひろも大好きです。

歌舞伎の五段目を見る前に、落語「中村仲蔵」を聞くことができるというのは非常に贅沢な機会ですね!チケットは早めのチェックをおすすめいたします!

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