歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

広告

【2022年10月 国立劇場Cプロで上演中!】やさしい義経千本桜 河連法眼館の場 まとめ

ただいま国立劇場で上演中の令和4年10月歌舞伎公演『通し狂言 義経千本桜』

名作「義経千本桜」の主役 新中納言知盛・いがみの権太・狐忠信の3役を、菊之助さんがお一人でお勤めになるという記念すべき公演です。2020年3月に小劇場での上演が予定されながらもすべて中止となりましたが、大劇場でようやく上演されています。

Cプロにて上演されている「義経千本桜  河連法眼館の場」は、義経の愛妾・静御前のお供をしていた佐藤忠信が、狐という意外な正体を顕す場面です。これまでの悲劇とは雰囲気の異なるファンタジーな展開に驚かされます。

以前こちらのブログで簡単にお話したものがございますので、ここにひとつまとめてみます。芝居見物など何らかのお役に立つことができれば幸いです。

義経千本桜とは

義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)は、「壇ノ浦で義経に滅ぼされた平家のさむらい達が実は生きていて、兄頼朝に追われる身となった義経への復讐を誓う(が、叶わない)」という内容を、壮大な悲劇、親子の情愛などなど様々なテイストの名場面で描いていく演目です。

そのうち河連法眼館は、親を慕い苦労を重ねてきた子狐のお話です。簡単な内容としては、

①義経は都を発つとき、愛妾の静御前に自分の代わりとして「初音の鼓」を与え、家臣の佐藤忠信をお供につけていた

②吉野山の河連法眼の館に義経が匿われているという情報を得た静御前は、佐藤忠信とともに館にたどり着く

③佐藤忠信と思われた男は実は狐であった。狐は初音の鼓の材料となった夫婦狐の子であり、親を慕って佐藤忠信に化け、長らく連れ添っていたのである

④その思いを知った義経は、狐に初音の鼓と「源九郎」の名を与える

めでたしめでたし…というものです。戦の世の習い、義経の悲しい運命が、狐の親子のエピソードで結ばれるというセンスに脱帽します。

義経千本桜のおさらい

まずは義経千本桜の全体像について簡単にご紹介いたします。別のプログラムもご覧になる方は、全体でいうとどのあたりのお話なのか把握しておくとよりおもしろいかもしれません。もちろん、単独でご覧になっても充分おもしろいお話です!

www.suehiroya-suehiro.com

「川連法眼館」ざっくりとしたあらすじ

「川連法眼館」の内容について、五回に分けてお話したのがこちらの回です。四段目の切という部分にあたるため「四の切(しのきり)」という通称でも知られています。

www.suehiroya-suehiro.com

www.suehiroya-suehiro.com

www.suehiroya-suehiro.com

www.suehiroya-suehiro.com

www.suehiroya-suehiro.com

「義経千本桜」の結末

義経千本桜のクライマックスシーンとして有名な「四の切」ですけれども、これでお話終了というわけではありません。こんなにもさまざまな色合いを持つ物語にどう収拾をつけたのか、江戸の浄瑠璃作者たちの力技をご紹介したのがこちらの回です。

www.suehiroya-suehiro.com

公演の詳細

www.ntj.jac.go.jp


Copyright © 2013 SuehiroYoshikawa  All Rights Reserved.