歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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本日初日! 平成中村座 十一月大歌舞伎 2022年

本日3日より浅草は浅草寺境内にて

平成中村座 十一月大歌舞伎が幕を開けました!おめでとうございます!

※写真は過去のものです

平成中村座とは、江戸時代の芝居小屋・中村座を模した仮設劇場を建てて行われる公演です。中村屋のみなさまそろい踏みの人気公演で、ドキュメンタリー番組等でもお馴染みですね。

本拠地の浅草では実に2018年以来の開催となり、令和になって初めての平成中村座の公演です。平成の世に江戸時代の芝居小屋を再現したいという勘三郎さんの思いから生まれた平成中村座が、年号を跨いでなお続いているということに胸が熱くなります。

 

今回は十月・十一月と二カ月連続の公演です。先月に引き続き、まだチケットが購入可能のようであります。平成中村座は劇場空間そのものが独特であり、次はいつ開催されるかわからない貴重な機会ですので、ご興味をお持ちの方には是非にとおすすめいたします。

後半日程になるにつれてリピーターの方が増えると思われます。どうぞお早めにチェックなさってみてください!

チケットはお早めに

初めてご覧になる方のために、上演される古典の名作演目の内容を簡単にご紹介してみます。宮藤官九郎さんの新作「唐茄子屋 不思議国之若旦那」については、ご説明も野暮ですので見てのお楽しみとさせてください。

 

第一部は「寿曽我対面」「魚屋宗五郎」をご紹介します。

寿曽我対面」は、歌舞伎ならではの様式を楽しむ演目です。曽我十郎・五郎の兄弟が、親の仇である工藤祐経との対面を果たすという名シーンを描いています。隈取にド派手な衣装、歌舞伎と聞いて多くの方がイメージされる舞台かと思います。

曽我兄弟は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場しましたね!ドラマでは我が家の坪倉さんがコミカルに演じていた工藤祐経は、この演目ではカッコいい役どころとされています。鎌倉殿ファンの方にはぜひおすすめしたい一幕です。

 

魚屋宗五郎」は、妹を理不尽に殺された宗五郎という男が、しばらく絶っていた酒をあおり、暴れに暴れて云々…というお話。町人の暮らし向きや立場の悲しさ、いろいろな味わいのある名作です。このすえひろも大好きなお芝居で、役者さんを近くに感じられる平成中村座の空間ではなおのことおすすめしたく思います。

 

第二部は「乗合船恵方萬歳」をご紹介いたします。

乗合船恵方萬歳」は、大工さんや芸者さんといった江戸でお馴染みの職業の人々が七福神のごとく船に乗る愉快な舞踊。お正月などのおめでたい舞台で上演されることの多い演目です。

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で北条時政をお勤めになり、時政パパと呼ばれて話題を呼んでいた彌十郎さんも通人としてご出演です!彌十郎さんの柔らかな味わいが存分に堪能できるはずですので、鎌倉殿ファンの方にはこちらもおすすめです。

公演の詳細

www.kabuki-bito.jp

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