ただいま歌舞伎座で上演中の
市川海老蔵改め
十三代目 市川團十郎白猿襲名披露
八代目 市川新之助初舞台
十二月大歌舞伎
2020年5月に予定されていた襲名披露が、2年半の延期を経てようやく行われています。市川團十郎といえば江戸歌舞伎を代表する大名跡。新たな時代の到来を感じさせてくださる華々しい公演です。
昼の部「歌舞伎十八番の内 毛抜」は、市川團十郎家に伝わる家の芸のひとつで、おおらかかつユーモラスな名場面です。主役である粂寺弾正を新之助さんがわずか9歳で、初舞台としてお勤めになるという大変珍しい趣向であります。史上最年少ということで、後に語られる舞台となるはずです。
「歌舞伎十八番の内 毛抜」については、過去にお話ししたものがいくつかございますので、ここに一つまとめたいと思います。何らかのお役に立てれば幸いです。
そもそも歌舞伎十八番の内 毛抜とは
歌舞伎十八番の内 毛抜(けぬき)とは、1742年(寛保2)に大坂の佐渡嶋座で上演された「雷神不動北山桜(なるかみふどうきたやまざくら)」の一幕です。市川團十郎家に大変ゆかりが深く、家の芸「歌舞伎十八番」に制定されています。
毛抜というのは、あの日用雑貨の毛抜きです。つまんで細かな毛を抜く金属製のあの毛抜きであります。毛抜をきっかけにあるトリックを見抜き、お家騒動を解決するという奇想天外なお話です。理屈抜きのおおらかさが魅力です。
簡単なあらすじ
あらすじについてごく簡単にご紹介したのがこちらの回です。
粂寺弾正という役どころ
新之助さんがお勤めの粂寺弾正という役は、独特の魅力を放っています。市川團十郎家の家の芸と言えばスーパーヒーローの「荒事」なのですが、それとはまた違ったおおらかさが求められます。新之助さんが志望されてお勤めになるということですので、このすえひろも非常に楽しみにしております!
江戸のサイエンスミステリー
科学的な謎解きドラマというものは現代でも人気がありますよね。ガリレオや科捜研の女といったところでしょうか。江戸時代の人々にとっては磁石も科学的で不思議なものであったそうです。そんなお話をしたのがこちらの回です。