来たる14日(火)は4月の歌舞伎座公演
歌舞伎座新開場十周年
鳳凰祭四月大歌舞伎のチケット一般発売日です!
2013年4月に開場した現在の歌舞伎座は、この公演をもっていよいよ十周年を迎えます!この間、嬉しいニュース悲しいニュース、様々な出来事がありましたが、今もこうして12カ月連続公演が実現しているというのはそれだけですごいことだと思います。
四月公演からはこれまで通り三階からの大向うが再開しますから、劇場がさらに華やぐのではないかなと期待しています。また、国の方針では明日13日からマスクの着用が個人の判断ということになりますが、歌舞伎座では引き続きマスク着用が推奨されています。歌舞伎座は多くの方が出入りされる場ですから、全員が安心して過ごせる場所になると良いですね。
四月は團十郎襲名以来、久しぶりの二部制です。注目の配役・狂言立てですのでチケットはお早目の確保をおすすめいたします!
公演の詳細
一般発売日
3月14日(火)10:00~
会期・上演時間
2023年4月2日(日)~27日(木)
昼の部 11:00~
夜の部 16:00~
休演日:10日(月)、17日(月)
チケット料金
一等席 18,000円
二等席 14,000円
3階A席 6,000円
3階B席 4,000円
1階桟敷席 20,000円
二部制になりましたので若干チケット代が値上がりしています。しかしながら通しで考えますとかなりお得になりました。
歌舞伎座の感染対策
歌舞伎座では長らく徹底した感染対策が取られてきましたが、近ごろ客席やロビーでのお食事が黙食にて解禁され、関係者の方による大向こうも復活しました!芝居見物の楽しみは元の状態にかなり近づいています。残すところは一幕見席の復活ですね。初めての方にもコアな方にも良いシステムでしたので、復活を願ってやみません。
ともあれ歌舞伎座の感染対策はこれまで非常に厳格に守られ、我々観客の健康をしっかりと守っていただいてきましたから、今後も提示のとおりに取り組んでまいりましょう。
おすすめのポイント
現在の歌舞伎座は2013年4月に開場しました。今回の鳳凰祭四月大歌舞伎は文字通り「開場十周年」の記念公演で、人間国宝の仁左衛門さんと玉三郎さんのご共演もあり大変豪華です!各部の内容をごく簡単にご紹介いたします。
昼の部は「新・陰陽師」。こちらは2013年9月に歌舞伎座で上演された、夢枕獏小説原作の新作歌舞伎。タイトルの通り平安時代の陰陽師。安倍晴明を主人公とするファンタジックな物語です。
今回は猿之助さんの脚本・演出によるものだそうで、かなりポップな味わいに変わるのではないかなと想像しています。歌舞伎に難しさや敷居の高さを感じていらっしゃる方にはおすすめです。
10年前は、海老蔵時代の團十郎さん、菊之助さん、染五郎時代の幸四郎さん、松緑さん、勘九郎さん、七之助さん、愛之助さんといったお顔触れで上演されていました。今の感覚ですと豪華な配役で、襲名披露か何かのようですよね。当時は花形公演のムードであったと記憶しており、10年というのは長い月日なんだなあと改めて感じます。
今回は猿之助さんに加え隼人さんや巳之助さんといったひと世代お若い配役で上演されます。10年後には皆様どんな役者さんになられているのか、そんなことを想像しながら楽しむのも素敵ですね。
夜の部は「与話情浮名横櫛」「連獅子」という狂言立てです。
「与話情浮名横櫛」は、江戸時代の現代ドラマであるところの世話物の名作として知られている人気演目です。地元の親分の女・お富と恋仲になってしまい、体中を切りつけられ文字通り傷だらけにされた与三郎という男が、反社会的稼業に身を落として命をつなぎ、数年後お富と再会する…というものすごいお話であります。
今回は与三郎を仁左衛門さん、お富を玉三郎さんがお勤めになるという大変豪華な上演です。本来は昨年の六月に上演されるはずでしたが事情により中止となり、ようやく実現します!このすえひろも非常に楽しみにしております!
「連獅子」は、多くの方が歌舞伎といえばあれという、紅白の長い毛をぶんぶんと振り回す舞踊演目です。見どころは毛だけではありませんで、テーマとなっている「親子愛」が滲むやりとりが随所にちりばめられています。今回は実の親子である松緑さんと左近さんがお勤めになります。親子共演というのは格別な感動がありますね。
どの部も大変おすすめなのですが、初めての方に特におすすめしたいのは夜の部でしょうか…。歌舞伎を見たぞという満足感が大きい狂言立てに違いないと思います。
また「与話情浮名横櫛」は心地よい名セリフもあり、仁左衛門さんと玉三郎さんの長年の共演のたまものである息ぴったりのかけあいが存分に楽しめるはずです。現在の歌舞伎におけるベストカップルといえるお二人であり、共演の機会を待ちわびている方が大勢いらっしゃいます。貴重な機会ですので、ぜひにとおすすめいたします!