先ほど関東地方で大きな地震がありましたがみなさまご無事でしょうか。地震が多く心配ですね。何卒お気をつけください。
このところつらい気持ちでお過ごしの方も大勢おいでのことと思います。お日様の見えくい不安定な季節は塞ぎがちになることもありますので、どうぞご無理なさらないようお気をつけください。
このすえひろはといえば、先日歌舞伎座ギャラリーで十二代目團十郎十年祭特別展を拝見してまいりました。十二代目のまさしく太陽のようにあたたかな存在感が懐かしく思い出されました。今もご存命でいてくださったらどんなに良かったことかと思います。
歌舞伎について様々なお声を目にすることが増え、心を痛めておりましたが、やはり自分にとっては何にも代えがたい光であるなと実感した次第です。万事がなるべく良い方向に進むことを祈っております。
気を取り直し、あさって28日(日)21: 00からNHKEテレにて放送される「古典芸能への招待」はなんと、仁左衛門さん特集です!2022年12月南座「松浦の太鼓」の舞台映像がノーカットで放送されるそうです。これは永久保存版ですね…!
NHKEテレ「古典芸能への招待」は、毎月月末の日曜日に放送されている貴重な古典芸能番組です。主に歌舞伎、能、狂言などの古典芸能の舞台映像が放送されています。
NHKの配信サービス「NHKプラス」や「NHKオンデマンド」などには対応していなかったと記憶しております。何卒お気をつけくださいませ。過去作品もぜひ配信していただきたいですね。
今回放送されるのは2022年12月に南座で上演された「松浦の太鼓」のノーカット版。さらに仁左衛門さんのインタビューと、「道明寺」「女殺油地獄」などの過去の名演とのことです。仁左衛門さんが松浦の太鼓の松浦候をお勤めになったのは実に20年ぶりのことで、大変貴重な映像です。
仁左衛門さんの松浦候は何とも可愛らしくて、こんなに可愛らしいことがあっていいのかと思いました。ご覧になりますと、歌舞伎にご興味を持ち始めた方が抱かれる歌舞伎役者や人間国宝というイメージがより彩り豊かになるのではないでしょうか。
「松浦の太鼓」という演目は、いわゆる赤穂浪士の討ち入りを描いた忠臣蔵のアナザーストーリーといったところです。とはいっても難しいことはなく、とてもわかりやすくユーモラスな演目です。歌舞伎にご興味をお持ちの方はぜひにとおすすめいたします!
このブログでも、過去にポイントご紹介いたしました。予習復習等にお役立ていただければ幸いです。
そもそも松浦の太鼓とは
松浦の太鼓(まつうらのたいこ)は、1856年(安政3)5月江戸・森田座で初演された「新台いろは書初(しんぶたいいろはかきぞめ」のワンシーンを、明治時代にリメイクした演目です。いわゆる赤穂浪士の討ち入りを題材とした忠臣蔵のアナザーストーリー「外伝物」として今に伝わります。
初代吉右衛門の芸として「秀山十種」に数えられており、これまで吉右衛門さんの当たり役として上演されてきた作品です。先ほども申しましたが仁左衛門さんがお勤めになるのは20年ぶりという大変貴重な機会でした。映像化に全身全霊大感謝しております。初めての方にもぜひにとおすすめいたします!
あらすじ
小ネタ