歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【2024年5月 歌舞伎座で上演中】やさしい極付幡随長兵衛 まとめ

ただいま歌舞伎座で上演中の團菊祭五月大歌舞伎

團菊祭とは、明治時代に活躍した名優・九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎の功績を讃えるためのお祭りです。團十郎家、菊五郎家に縁ある方々が揃って、ゆかりの名作演目の数々を上演します。

昼の部で上演されている「極付幡随長兵衛」は、江戸時代の有名な侠客・幡随院長兵衛が主役のお話です。今月は團十郎さんが幡随院長兵衛を、菊之助さんが敵対する水野十郎左衛門をお勤めで、まさしく團菊の共演に客席も盛り上がっています。

過去に上演された際にいくつかお話したものがあり、古い記事で今以上に拙くお恥ずかしいのですが、ひとまずまとめてみます。お話し足りませんので、今月の上演機会に改めてお話を追加していきたいと思います。

そもそも極付幡随長兵衛とは?

極付幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ)とは、明治14年(1881)東京の春木座にて初演された演目。作者は幕末の名作者、河竹黙阿弥。「湯殿の長兵衛」という通称も知られています。

日本の侠客の元祖といわれる幡随院長兵衛が主人公です。幡随院長兵衛といえば、江戸庶民にとってのヒーロー。現代人には馴染みが薄いかもしれませんが、とにかくカッコいい男の中の男という存在なのだと認識してください。

そんな幡随院長兵衛が己の美学を貫き通して美しく散るという、昔の映画のような熱いお話です。

「極付」とは?

幡随長兵衛はいきなりタイトルに「極付」とあり、お馴染みの…という雰囲気が醸し出されていますが初めてご覧になる方にとってはなにがなにやらというところ。

まずは演目の歴史についてお話いたしました。

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「幡随院長兵衛」は実在

弱きを助け強きをくじく江戸庶民のヒーロー幡随院長兵衛は、実在の人物です。実在の幡随院長兵衛についてお話したのがこちらの回です。

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町奴 VS 旗本奴

無頼漢の大喧嘩というのはフィクションのテーマとして大変人気ですがそれは江戸時代から変わらないようであります。町奴と旗本奴の対立構造についてお話したのがこちらの回です。

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「すっぱりと突かっせえ」

極付幡随長兵衛は、幕末を中心に活躍した名作者・河竹黙阿弥の作品です。

河竹黙阿弥の作品の最大の特徴は、耳からしびれるような名セリフ!

声に出して読みたくなる、幡随長兵衛の名ゼリフをご紹介いたしました。

セリフはお勤めになる方や上演の条件によって多少変化しますので、その点はご留意くださいますようお願いいたします。

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劇中劇には坂田金時

極付幡随長兵衛のおもしろいポイントの一つが、まるで江戸時代にタイムスリップしているかのような劇中劇の趣向かと思います。

個人的にこの劇中劇について知りたくなりお話したのがこちらの回です。かなりマニアックな内容ですが、ご興味をお持ちでしたらご一読くださいませ。

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公演の詳細

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