歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【図夢歌舞伎 第二回】ざっくり仮名手本忠臣蔵 四段目

あす4日は歌舞伎界初の試みであるオンライン配信歌舞伎

図夢歌舞伎 忠臣蔵 第二回の上演日です!!

 図夢歌舞伎 忠臣蔵では、屈指の名作仮名手本忠臣蔵 全十一段の内容が再構成され、5回に分けて上演されます。

第一回:大序~三段目

第二回:四段目(4日配信)

第三回:五・六段目

第四回:七段目

第五回:九・十一段目

オンライン配信ということで今回初めて歌舞伎をご覧になる方もおいでかもしれませんので、元ネタになるであろう仮名手本忠臣蔵 四段目のあらすじをざっくりとお話してみたいと思います。

何らかのお役に立てればうれしく思います!

そもそも仮名手本忠臣蔵とは

江戸時代の大事件「赤穂浪士の討入」を題材とした演目で、三大狂言のひとつにも数えられる名作中の名作。1748年に人形浄瑠璃として初演され歌舞伎に移されて以来、上演のたびヒットし続けている日本最大級のメガヒットロングラン作品であります!

全部で十一段あり、そのうちの大序~三段目が今回の上演で描かれる場面のようです。

四段目のあらすじ

それでは、あらすじについて本当に簡単にお話していきたいと思います!

主な登場人物と配役

塩冶判官:幸四郎さん…伯州城主の大名(いわゆる浅野内匠頭)

大星由良之助:幸四郎さん…塩冶家の国家老(いわゆる大石内蔵助)

大星力弥:染五郎さん…由良之助の長男(いわゆる大石主税)

 

あらすじ

四段目は一言で申しますと塩冶判官切腹の場面。

舞台の上はもとより客席までもがシーンと静まり返って切腹の次第を見届ける緊張感あふれる場面です。「通さん場」といって、切腹が終わるまで客席とロビー間の出入りができなくなることでもおなじみであります。

 

舞台は、鎌倉の扇が谷にある塩谷判官の屋敷です。

塩冶判官は師直から罵詈雑言を浴びせられ、殿中にて刃傷事件を起こしてしまった(三段目)ことで、上使から切腹と領地没収の裁きを申し渡されます。

覚悟を決めていた判官はうろたえたりせずに裁きを受け止め、用意していた死装束姿で粛々と切腹の支度を進めます。切腹には儀式的な段取りがあり、その悲しき美しさも見どころの一つです。

 

判官は切腹の座につきいよいよ小刀を腹に突き立てんというところまで至りますが、死ぬ前に家老の大星由良之助に一目会いたい…と思っているのです。

切腹の刻限まで由良之助の到着を今や遅しと待ちわびて、「由良之助はまだか…」と大星力弥に何度も尋ねますが、なかなか由良之助はやってきません。

 

ついに刻限となり判官が腹切りの小刀を突き立てたころ、由良之助がようやく到着。必死で絶命間近の判官の元へと駆けつけます。もはや虫の息の判官は、由良之助に「無念」とその思いを伝え、果てるのでした。

近ごろはおっしゃる方も少ないかもしれませんが、「遅かりし由良之助」という言い回しはここからきています。

 

明け渡した屋敷を出た由良之助は判官の血で染まった小刀を握りしめ、判官の無念を噛みしめます。そして「高師直を討つ」という決意を秘めながら刀を胸にしまい、静かに立ち去っていくのでした…

 

 

緊迫感あふれる四段目、果たして図夢歌舞伎ではどのように演出されるのでしょうか?

チケットは4日(土)23:00まで購入可能で、7月5日(日)11:00までアーカイブ配信の視聴が可能です。配信が楽しみですね!

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