ただいま浅草公会堂で上演中の新春浅草歌舞伎!
この公演で初めて歌舞伎をご覧になるという方も大勢おいでかと思います!
ご覧になった後でも、ご覧になる前でも、なにかしら新しい発見があると歌舞伎がもっと楽しくなりますね。
今日は第一部の傾城反魂香について、特にやさしくお話いたしますのでひとつ覚えていただけたらうれしく思います(人'v`*)
関西の伝説的作家の作品!
「傾城反魂香」は1708年(宝永5年)に
大坂の竹本座という劇場で人形浄瑠璃として初演された作品です!
その11年後の1719年(享保4年)に歌舞伎として上演されています。
作者は近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)
学校でも必ず習う名前ですよね(´▽`)
近松は武家の生まれでありながら、人形浄瑠璃や歌舞伎といった庶民の娯楽に親しんでいました。
そのうち、武士の身分を捨てて町人となってしまいますΣ('0'o)
そんな近松は、市井の人々の暮らしや胸の内を生々しく物語に落とし込み、当時の人々の共感を呼ぶような人間ドラマをたくさん作りました。
その功績はのちに「日本のシェイクスピア」とも言われたほどであります。
土佐将監閑居の場
そんな「傾城反魂香」というのは実は上・中・下の三ブロックに分かれる長いお話です!
今回の新春浅草歌舞伎で上演されるのは、そのうちの上の部分「土佐将監閑居の場」という場面です。
本当は3つの場面があるはずなのですが、現在はこの場面のみが単独で上演されることがとても多いです。
それだけドラマチックで良い場面だということだと思います!
この場面は通称で「吃又(どもまた)」と呼ばれています。
差別用語であることから現在は公には使われていない言葉ですが、
芝居歴の長い歌舞伎ファンの方とお話する機会がもしあれば、
「浅草の吃又はよかったですねぇ」などと使ってみると必ず通じます(*´艸`)
その二では、お話の流れをざっくりとお伝えしますね(人'v`*)