ただいま歌舞伎座で上演中の三月大歌舞伎!
夜の部「引窓」について少しお話してゆきたいと思います(人'v`*)
名場面がふたつ
「引窓」は双蝶曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)というお話の、有名な一場面です!
双蝶曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)は1749年に大坂竹本座で初演された人形浄瑠璃の作品。
全部で九段もある長いお話ですが、現代においてはその中の二つの場面が人気の演目として繰り返し上演されています。
その二つの場面というのは「角力場」と今月上演の「引窓」です。
「角力場」は今年の新春浅草歌舞伎でも上演されましたので、ご覧になったという方も多いのではないでしょうか(´▽`)
その際にまとめたお話がありますので、よろしければぜひご一読ください!
「角力場」では、濡髪長五郎と放駒長吉の八百長事件が描かれています。
義理のためにわざと負けた濡髪と、若き放駒の思いが交錯する名場面です。
双蝶曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)という題名には役名にちなんだ由来があるそうで、
ふたりのおすもうさn濡髪「長」五郎と放駒「長」吉の長の字二つで「ふたつちょうちょう」だと言われています。
九段もあるお話ですから、なるほどあの「角力場」の続きか!と思ってご覧になるとちぐはぐになってしまうかもしれません。
というのも
実は「引窓」というのは、濡髪長五郎が人を殺めたあとのお話なのです…
えっ一体なにがあったんだ?(・_・;)
と思ってしまうのももっともであります。
濡髪は八百長をしますし、ついに人も殺してしまいましたが、決して悪人ではありません。
とにかく義理堅いおすもうさんなのです…!。゚゚(´□`。)°゚。