歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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10月9日の新橋演舞場「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」で…

今日、新橋演舞場で上演された「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」にて

猿之助さんが大けがをなさったというニュースに大変ショックを受けております。

 

詳しく調べてみますと、

本日昼の部のカーテンコールの際、歌舞伎では『すっぽん』と呼ばれる花道の昇降機に衣装が挟まれ、そのまま緊急搬送。

お怪我は左腕の骨折ということです。開放骨折ということで、かなりの重傷ではないかと思われます。

意識はあるとのことに少し安堵いたしました。

news.tv-asahi.co.jp

 

舞台の昇降機に衣装が巻き込まれてしまう事故というのは想像以上に危険なもので、

過去には信じられないような大変痛ましい事故も起こっています。

今回、命はご無事で本当によかったです…。

 

しかしながら、大きな注目を集めるワンピース歌舞伎がようやく初日を迎えわずか4日目、

このタイミングでのこの大けがはどれほどに無念なことか、考えただけで胸が痛くなってしまいます。

また猿之助さんといえば舞踊の名手であり、高い身体能力でも知られています。

どうかご無理ならさずゆっくり静養され、左腕に後遺症などを残さずに回復なさるよう祈るばかりです。

 

歌舞伎には危険な仕掛けがたくさんあり、過去にも大きな事故が起こっています。

そんな舞台で若者だけでなく子役の方々や70~80代の方々もお芝居をなさるのを見て、

何事もなく楽しく帰ることができるということは、奇跡のようなものだなぁとつくづく思います。

歌舞伎に限らず、舞台では千穐楽には「おめでとうございます」と言うのが慣例になっているようですが

危険と隣り合わせの興行が無事に終わること自体が本当にありがたく喜ばしいことなのだと実感いたしました。

 

猿之助さんはなんだか超人的なご無理をなさってしまいそうな印象もあり、その点でもとても心配に思います。。

今後のワンピース歌舞伎がどのように上演されるのか、代役や休演などの情報もまだ歌舞伎美人上には発表されていません。

猿之助さんの一日も早い回復と、代役での上演となる場合は無事千穐楽の日を迎えられることを、心から祈っております。

 

 

追記:

明日からの公演は、ルフィ・ハンコック役を尾上右近さん、サディちゃん役を坂東新悟さん、マルコ役を隼人さんがお勤めになるそうです。

左腕骨折の市川猿之助がコメント発表「僕は元気です!」復帰時期は未定― スポニチ Sponichi Annex 芸能

 

 

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