この三連休を利用して、歌舞伎座で上演されている
二月大歌舞伎の夜の部を拝見してまいりました!
今月の夜の部はどの演目もすばらしく、
ああ歌舞伎を見たな~!という満足感で胸がいっぱいになりました…!!
一幕目の吉右衛門さんの「熊谷陣屋」はあまりのことに鳥肌が立ってしまい、
もうどんなに言葉を並べても言い尽くせないような体験でした…。
吉右衛門さんの熊谷は過去にも拝見しているのですが、
なんといいますかその思い出を遥かに越え、
もうほとんど自分がその場にいて、目の前で立ち会ってしまっているような
そんな体験でありました…。一生に一度でもこのような体験ができて本当に幸せです…。
また何度か拝見し、月末には言葉にできるといいなと思います。
続く「當年祝春駒」では、すっかり大きくなられた左近さんに驚き入りました!
特にお父さまゆずりのしなやかな筋肉が素晴らしいなあと感激しております。
踊りの名手の方のお子さんというのは直伝のお稽古ももちろんなのですが、
やわらかでしなやかな筋肉というのも遺伝子で受け継がれているのかなあと興味深く思います。
このすえひろに理系の素養があれば、
歌舞伎役者の方々の身体能力をぜひとも研究してみたいものです。
そしてなんといっても「名月八幡祭」であります。
実は私はこれまでこの演目の後味の悪さがあまり好きでなく、
せっかく仁左衛門さん玉三郎さんのご共演なのに盛り上がりに欠けていたのですが、
これがとてもおもしろくて見入ってしまいました…!
玉三郎さんの美代吉と仁左衛門さんの三次は
本当に常識的な感覚ではクズ中のクズなのですが、
松緑さんの新助さんは新助さんで純朴さのあまり想いがとても重く…。。。
2人対1人のコントラストが非常に強烈で、
新助さんの「江戸ッ子がなんだ…」という言葉がどっしりと胸に響きました。
同じ演目でも配役でこんなにも味わいが変わるものかと衝撃を受けております。
この後も何度か拝見して、グルーブ感の高まりを堪能したいと思います!