来たる6日(日)は京都・南座の三月公演
三月花形歌舞伎のチケット一般発売日です!
今年も20~30代の若手花形のみなさまそろい踏みの華やかな公演であります。新型コロナウイルスや浅草公会堂の工事の影響でここしばらく新春浅草歌舞伎が上演されていませんので、若手花形の方々による公演は貴重ですね。
日程が約二週間と短いため、早めのご購入が安心かと思います。昼夜同演目の配役替わりで、どちらを見るか悩んでしまいますね。この公演も無事千穐楽まで、一回でも多く上演が続くよう願っております。
公演の詳細
一般発売日
2月6日(日)10:00~
会期・上演時間
2022年3月2日(水)~13日(日)
午前の部 11:00~
午後の部 15:30~
チケット料金
一等席 11,000円
二等席 6,000円
三等席 4,000円
特別席 12,000円
みどころ
三月花形歌舞伎は演目そのものは昼夜とも同じですが、配役が少しずつ変わりますのでご注意くださいませ。また、毎回「御挨拶」があるようです。こちらはどなたがお勤めになるかまだ発表されていませんので、新春浅草歌舞伎と同様にお楽しみの日替わり制かもしれませんね。こちらも楽しみです。
演目は「番町皿屋敷」と「芋掘長者」の二本立て、どちらも近代の作品です。
まず「番町皿屋敷」は、旗本の青山播磨と腰元のお菊の身分違いの恋が、世にも悲しい結末を迎えるという悲劇です。
夜中にお菊さんの霊が「いちまーい、にまーい」と皿を数えるという有名な怪談の播州皿屋敷が題材ではありますが、ヒュードロドロとお化けが出ておどろおどろという怪談物の演目ではありませんのでご安心ください。お化けより人の真心の方がよほど恐ろしいという学びもある演目かと思います。
続く「芋掘長者」は、芋掘藤五郎という男が、大好きな女性に近づきたい一心で、友人に替え玉まで頼んで舞の上手のフリをするのだが……という愉快な舞踊劇です。藤五郎は舞が下手という設定ですが、これを上手な役者さんがお勤めになるのがおもしろいところです。
いずれも近代の演目でセリフなども聞き取りやすく、内容の理解に重きを置かれる方にはおすすめです。また、若い世代の方や歌舞伎を初めてご覧になる方には、同世代の方々がご出演の公演は特に刺さりやすいのかなと思います。南座は歌舞伎座などにくらべ座席数の少ない劇場ですので、早めのチェックをおすすめいたします!