昨日10月10日より大阪道頓堀の大阪松竹座で、
十三代目 市川團十郎白猿襲名披露 八代目 市川新之助初舞台
十月大歌舞伎の幕が開きましたね!おめでとうございます!
2022年11月の歌舞伎座から始まった、江戸歌舞伎の大名跡・市川團十郎襲名披露の興行。2年間にわたり全国の劇場を巡って上演されてきましたが、いよいよこの大阪松竹座をもって大詰です。非常に特別な、またとない機会ですので、劇場周辺もさぞや盛り上がっていることと思います。
現時点でチケットは空席なしの日が多いですが、様々な事情から数枚戻ってくる可能性もゼロではありません。チケットをお求めの方は、最後まであきらめずチケットweb松竹などの販売サイトをこまめにチェックなさってみてください!
親子共演の連獅子
大阪松竹座の十月大歌舞伎は、市川海老蔵改め 十三代目 市川團十郎白猿襲名披露 八代目 市川新之助初舞台と冠した公演です。二年の長きにわたる襲名披露興行を締めくくる記念すべき舞台であります。團十郎さん、新之助さんを中心とした成田屋ゆかりの方々に、襲名披露興行に重みを加えてこられた梅玉さん、その面々を上方の大名跡である鴈治郎さんが迎えるような座組です。
昼夜共に成田屋らしい荒事の演目が並んでいますが、目玉はやはり夜の部「連獅子」ではないかと思います。
親獅子・小獅子の情愛を描いた舞踊で襲名披露などの舞台で親子でお勤めになるのが定番となっていますが、團十郎さんと新之助さんは今回が初めてです。新之助さんたっての希望で選ばれた演目だそうで並々ならぬ思い入れが窺えます。
新之助さんのこれまでのご活躍ぶりであればお一人で外郎売などの一幕を持つこともできたところを、締めくくりに親子での連獅子を希望されたということに胸が熱くなります。あんなにお小さかった新之助さんも、まもなく中学生になられるのですね…非常に感慨深いです。同世代の方々とともに今後の歌舞伎界を盛り上げてくださることを、楽しみにしております。