今日は歌舞伎座で上演中の秀山祭九月大歌舞伎の夜の部を見てきました!
「吉野川」が素晴らしいとの評判を聞きながらも今月は本当に時間を作ることができず、ようやく見ることができ感無量でした…!
私は三味線の音でリラックスしてしまう体質のため、義太夫狂言を見ているとあまりの心地よさにいつの間にやら意識を失ってしまうことがあります。
しかしこの吉野川では違いました!
もしかしたらこの一回限りかもしれない、と思うやいなや私の脳は、かつてないほどの集中力を発揮し…2時間の芝居を一度も気を緩めることなく完走できたことに感激です。
吉野川を生で見るのは初めてだとばかり思っていましたが、なんとなく見覚えが…
19歳の頃に前の歌舞伎座の幕見席で、幸四郎さんのものを拝見していたことを思い出しました。
その時には義太夫を一句も聞き取れず、意味もよくわからなかったのですが、
10年近くの年月を経た今は自分の耳と心が随分と成長したようで、悲劇にどっぷりと浸かりおいおい泣いてしまいました。゚゚(´□`。)°゚。
吉右衛門さん玉三郎さんの円熟した最高峰の芸が輝き切るタイミング
そして染五郎さん菊之助さんの、熟練度と美しさを兼ね備えたタイミング
全ての配役がベストタイミングの舞台で、これはもう本当に今しか味わえないものなんだろうなぁと思うと、一秒一秒欠けることなく記憶しておきたいのにそれが叶わないもどかしさを感じました。
今後の数十年で別の方の吉野川を見る機会もあるかもしれませんが、今月の吉野川がずっと頭の片隅に残り続けるのだろうなと思います。
数十年先の歌舞伎ファンの方々に語り継いでゆきたいものです(n´v`n)
秀山祭大歌舞伎
秀山祭も残すところあと3日!
幕見席もかなりの賑わいですので、どうしてもという方はどうぞお早めにお出かけくださいね(人'v`*)