大坂への旅から無事に戻り写真の整理などを終えましたので、少しばかりではありますが国立文楽劇場の思い出をお話したいと思います!
昨日の投稿ではタイトルで「大阪文楽劇場に行ってきました!」との誤った記載をしてしまいました。大変失礼いたしました。
正しくは国立文楽劇場であります。既に訂正しておりますのでよろしくお願いいたします(>_<)
国立文楽劇場へのアクセス
堺筋線・千日前線:日本橋駅より徒歩1分
近鉄奈良線:近鉄日本橋駅より徒歩1分
駅からは目と鼻の先です!
国立劇場のある東京の半蔵門駅のように、駅構内に定式幕の配色があり密かにワクワクいたしました。
本場で味わう文楽!
文楽発祥の地・大阪の国立文楽劇場は本拠地ですから、劇場も大変豪華で広々としていました!
調べてみますと東京の国立小劇場と比べ、約160席ほど多く設置されているようです。
東京ではなかなかチケットの取れない文楽公演も、大阪では幕見券まで用意されているとのこと。羨ましいかぎりです(n´v`n)
床のすぐ近くの席だったため音の響きが尋常でなく
まさに義太夫節のシャワー!
というど迫力の体験でした!
舞台の幅も国立小劇場より広々としていてとても見やすいです。
今回は文楽鑑賞教室
幕開けには華やかな「二人禿」
今回は鑑賞教室なので、歌舞伎鑑賞教室でもおなじみの解説コーナーが続きます。
・豊竹靖太夫さんと豊澤龍爾さんによる太夫・三味線の解説
・吉田玉翔さんによる人形の解説
といった二本立てで、文楽を構成している3つの要素「太夫」「三味線」「人形」それぞれの役割をお話してくださいます。
文楽の舞台では三味線・人形の方は表情をほぼ崩さず粛々となさっているので、冗談を交えながら軽妙にお話をされているのはとても新鮮でした(´▽`)
どの要素もおもしろく聞きましたが、特に登場人物によって変わる三味線の弾き方には驚きましたΣ('0'o)
太夫さんの役柄による語り分けは注意してよく聞いていましたが、三味線の音色は感覚で受け取っていて改めて意識したことがなかったのです!
うわぁ…ものすごく繊細で緻密なバランスで作られている世界なのだなぁ…こ、これはすごいぞ…と今更ながら大感激してしまいました…!
文楽、すごいです…歌舞伎に加えて文楽までこれ以上好きになってしまうと…私はいろいろと困ってしまいます…(・_・;)
本編の演目は仮名手本忠臣蔵「下馬先進物の段」「殿中刃傷の段」「塩冶判官切腹の段」「城明け渡しの段」
歌舞伎でも初めての方がいきなり忠臣蔵の四段目を見るとなるとハードルが高いかなと思ってしまいますから、かなり渋いセレクトだなぁと驚きました!
昨年末の仮名手本忠臣蔵通し上演の際、初めて文楽の「城明け渡しの段」を見てその演出のかっこよさにゾクゾクしてしまったものですから、今回も見ることができてとてもうれしかったです。
一歩一歩城から離れてゆく由良之助と、
「はった」と睨んで
というただ一言の語り…
目の前にいるのは歌舞伎役者でなく人形のはずなのに、由良之助の魂を感じるのです…思い出しただけでもたまらなく興奮してきます!
ためになる冊子が二冊
今回は文楽鑑賞教室ということで、このような冊子も配られていました!
太夫・三味線・人形の3つの要素に関する詳しい解説やわかりやすいあらすじの漫画に加え、なんと床本まで書かれているという初心者には大変ありがたいものです。
また、大阪の街のお土産屋さんにもこのようなポストカードが各種売られていて思わず購入してしまいました!
可愛らしいこのお顔は、仮名手本忠臣蔵のおかるだそうです。
いろいろなところにお人形
劇場の中にはお人形の展示がいくつかありました。
そして一階にはなぜかものすごく巨大な人形のお顔と、くいだおれ太郎の人形が…!
これは衝撃のコラボレーションでした…!
意味は全くわかりませんが、圧倒されてしまいます!
そして新大阪駅の新幹線改札付近にも静御前のお人形があったのですね。
大阪の旅を見送ってもらったような気分でした(n´v`n)
大阪にはこれまで何度か訪れていますが、文楽を見たいと思うようになってからは初めてです。
そのため、今までは見逃してしまっていた静御前人形の存在にも気づくことができたのだと思います。
文楽という文化がこの地には江戸時代から根付いているんだなぁ…
と肌で感じられ、とてもしあわせな気持ちになりました。
これからも江戸と上方の娯楽文化を、大切に愛してゆきたいと思います(人'v`*)