歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【来たる5日】歌舞伎座ギャラリー「第十六回 歌舞伎懐かし堂」チケット発売!

月末の8月31日(土)歌舞伎座タワー5階の歌舞伎座ギャラリーにて

松竹秘蔵のたいへん貴重な舞台映像を上演するイベント

「歌舞伎懐かし堂」の第十六回目が開催されるそうです。

 

今回の上映演目は昭和58年11月歌舞伎座の「京鹿子娘道成寺

当代の芝翫さんのお父様である七代目の芝翫さんが

さらにそのお父様の五代目中村福助五十年祭の追善狂言として

白拍子花子をお勤めになった際のものであります。

 

七代目芝翫さんは幼少のころにお父様おじいさまを相次いで亡くされ

後ろ盾をなくして大変心細い思いをされ

名優・六代目菊五郎のもとで芸を磨かれた方であります。

六代目菊五郎とは昭和期のカリスマ的な名優で

時代物、世話物から舞踊にいたるまで非常に幅広い芸域を持っていたそうです。

 

国立劇場のロビーに飾られている鏡獅子の像は六代目がモデルで

毛をぶんぶんと振り回す、歌舞伎のシンボルともいえる「春興鏡獅子」を

これほどまでに人気の演目としたのは六代目であるといわれています。

 

七代目芝翫さんの道成寺とは、そんな六代目直伝の特別なものであり

今はもう見ることの叶わない大変貴重な舞台なのであります。

 

このすえひろも七代目芝翫さんのお芝居は歌舞伎を見始めたころ

古い歌舞伎座において何度か拝見することができたのですが、

そのなんともえいない可憐さが大好きでした。

実年齢を知って驚き、歌舞伎役者ってすごいなあ!と

心から驚いたことを記憶しております。

 

そんな七代目芝翫さんの道成寺、このすえひろもぜひとも拝見したく思います。

 

当時ご覧になっていた方には懐かしく、

平成世代には新しい貴重な映像、この機会は逃せませんね!

上演日時

2019年8月31日(土)18:30開映(18:15開場)

上映時間70分

チケット発売

2019年8月5日(月)12:00発売

入場料は全席指定で1500円とのこと。

とても貴重な機会ですから、どうぞお見逃しなく!

【チケットWeb松竹】

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