歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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本日初日!歌舞伎座 十月大歌舞伎

本日、歌舞伎座にて十月大歌舞伎の幕が開きました!おめでとうございます!

今月もこうして無事に幕が開いたこと、毎月公演が続いていることがうれしくてなりません。以前からは考えられないほど静かな歌舞伎座ですが、この状況で出かけることができる一人として微力ながら盛り上げていきたいところです。

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今日はこのすえひろも第三部に出かけてまいりました!心待ちにしていた仁左衛門さんの石切梶原を拝見するためであります。浅葱幕から不意打ちで登場した仁左衛門さんのお姿にダバダバと涙がこぼれマスクを濡らしてしまいました…あぁなんて素敵なのだろうと改めて思いました…あんなに素敵な方を肉眼で拝見したのは2月以来初めてです。。

今月も各部入れ替え四部制

十月大歌舞伎も引き続き各部一幕ずつ入れ替えという事前購入の一幕見スタイルです。

第一部:京人形 11時開演(約38分)

第二部:双蝶々曲輪日記 角力場 13時30分開演(約46分)

第三部:梶原平三誉石切  16時20分開演(約1時間9分)

第四部:口上・楊貴妃  19時30開演分開演(約1時間)

今月も第二部に白鸚さん、第三部に仁左衛門さん、第四部に玉三郎さんがご出演という大変豪華な配役です!人気者の中村屋のご兄弟も第二部に勘九郎さん、第一部に七之助さんがご出演になります。先日の配信でご興味をお持ちになった方にもおすすめの公演であります。

 

どの幕も歌舞伎らしい華やかさに満ちていてオススメなのですが、個人的に初めてご覧になる方におすすめしたいのは第一部の「京人形」でしょうか…

彫刻の名人・左甚五郎が作った美女の人形に魂がこもって動き出してしまうというユーモラスな舞踊劇で、歌舞伎は難しそうだ、わかるのだろうか、と不安な方も安心して楽しめるのではないかと思います。

また「梶原平三誉石切」も、理屈抜きにスカッとできる名演目でおすすめです。

初めてご覧になる場合、これは一体何の話なのかと思われる方もおいでかもしれませんが、そういった詳細は置いておいてまずご覧になるのも良いのではと思います。うわーなんだかカッコいいなあ、惚れ惚れするなあと感じさせる、代々の歌舞伎役者の方々が積み重ねてきた素晴らしい演出を堪能できる一幕です。

 

もし先月「双蝶々曲輪日記 引窓」を初めてご覧になった方には、第二部「双蝶々曲輪日記 角力場」もおすすめです。どちらも同じ物語のなかの人気場面なのですが、前者が浄瑠璃らしい深みある人間ドラマであったのに対して、後者はとにかく華やかでドッカンドッカンと見せていくような歌舞伎らしい場面です。先月とは全く違った味わいを堪能するのもおもしろいのではと思います!

また今月の第四部「楊貴妃」も先月と同じく、玉三郎さんによる口上が冒頭にあるようです。先月は歌舞伎座のバックステージツアーという趣向で大変興味深いものでしたが、今月はどんな作品を見せてくださるのかワクワクしますね!

 

 

そんな十月大歌舞伎のチケットはまだまだ購入可能のようであります。歌舞伎座では今のところ座席50%が保たれていて全く密ではありませんので、ご興味をお持ちの方はいかがでしょうか。ディスタンスを保ちつつ少しでもにぎわうと良いなあと思います。

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吉例顔見世大歌舞伎も発表に

来月の歌舞伎座の公演もすでに発表されていますね。個人的に菊五郎さんの右京と左團次さんの玉の井の「身替座禅」が熱く、興奮しております…!!

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