歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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2022年1月からいよいよ歌舞伎座の販売座席が増えますね!

今日はとても喜ばしいニュースがありましたね!

おそらく全国の劇場でも有数の厳格さで感染対策が続けられてきたと思われる歌舞伎座でも、ようやく販売座席数が増やされるそうです!

隣にかける見ず知らずの方と肩を寄せ合って芝居を見、一期一会のひとときが過ごせること、こうしてかつての歌舞伎座に一歩一歩戻っていくのだなあと非常に感慨深く思います…!

www.kabuki-bito.jp

一階の8番がすごすぎる

特にうれしいのは、通称「かぶりつき」と呼ばれる一階最前列が復活したことと、花道に一席近づくことができるようになったことです!特に一階の8番など特等席すぎませんか…想像しただけで鼻血が出そうです。

これまでは1階1列目と4~9番の座席が封じられていましたので、役者さんに物理的に近づけるというのは非常に喜ばしいことだなと思います。物理的な近さは大事ですよね…。チケットは争奪戦と思われますが、ここぞという時にはぜひチャンレンジしたいです。

 

その他2階3階は、基本的に2席並びの座席配置になります。千鳥の配列ではありませんので、特定の場所が人気になったりするかもしれませんね。

現在は千鳥の配列でどこの席に座ってもよく見えるという利点がありましたので、視界には影響が出てしまいそうですが、私自身はどちらかといえば芝居をぎっしりとお客さんの入ったにぎにぎしい劇場で見たいという思いの方が強いので、とてもワクワクしています!人が多いとより楽しいように思うのですが、これは気のせいでしょうか。

ひとまず12月までは、現在の良好な視界を噛みしめたいところです。

 

他の劇場では100%の販売数でも無事に公演が行われているなか、それでもなお100%の販売は行わない点に並々ならぬ慎重さを感じます。

販売座席数を減らしたうえお金のかかる歌舞伎公演を毎月行い続けるというのは、おそらくとても難しいご決断ではないかと想像します。そうしたリスクを負った上で我々観客を安全な劇場に迎え、歌舞伎を見せてくださるという思いに感じ入ります。できる限り足を運び、一つ一つの舞台を大切に拝見したいと改めて思いました。

また今後も歌舞伎座へウイルスを持ち込むことのないよう、客席へ足を踏み入れる者としてこれまで通り感染対策に励んでまいりたいと思います!

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