本日、26日は歌舞伎座 團菊祭五月大歌舞伎の千穐楽でしたね!おめでとうございます!
令和の團菊
先週歌六さんの休演の報にふれて大変心配しておりましたが、本日無事に舞台に戻られたとのこと安堵しております。
コロナ以前は、役者さんは発熱などがあっても舞台に立たれるのが常識のようなところがあったようですね。体調不良があれば休演しなければならない現在は、健康的視点の労働環境としてはかなり改善されているのではないかと傍目に思います。良かったです。みなさまご無理なさらず、一日も長く元気なお姿を見せていただきたいと切に願っております。
今月の歌舞伎座では、昼夜で團十郎さんと菊之助さんの共演が拝見できてとてもうれしかったです。特に夜の部の「伽羅先代萩」は今しか見ることのできない大変貴重な舞台で、感激しきりでありました。
各時代の團菊についてはさまざまな逸話、写真、映像が残っています。歌舞伎ファンにおける懐古主義者、いわゆる團菊爺という名前があるくらいです。時代が移り変わっているのにいつまでも團十郎菊五郎の話をしているおじいさんという意味の揶揄ですね。肉眼で見る機会を失われても何年たっても忘れられない、それほどの存在であったのだろうと思います。
今を生きる我々がともに過ごしていくのは当代の團十郎さんと菊之助さんですから、やはりお二人の共演あっての團菊祭であろうと思います。100年先に古典演目がどれほど残っているのか読めない現状であります。どうかお二人には今後も時代を牽引するような正統派の古典演目をたくさん見せていただきたいものです。