こんばんわ♪
先日開幕した歌舞伎座の六月大歌舞伎ですが、新しい歌舞伎座で初めての宙乗り演出ということで大きな話題となっていますね。
このニュースには貴重なリハーサル映像がついています(´▽`)
こちらの東京新聞の記事は、猿之助さんのインタビュー内容も織り交ぜられており読みごたえがあります。ご一読ください。
この記事の中で個人的に安堵したのはこちらの一文です。
演目選定の難しさや、大正時代から2部制が親しまれていることもあり3部制への全面移行は「全く考えていない」(安孫子氏)という。
歌舞伎座での歌舞伎興行は現在、通常二部制・八月三部制のスタイルが取り入れられています。
二部制(例:團菊祭五月大歌舞伎)
昼の部 11:00~ 夜の部 16:30~
一階桟敷席 20000円
一等席 18000円
二等席 14000円
三階A席 6000円
三階B席 4000円
三部制(例:六月大歌舞伎)
第一部 11:00~ 第二部 14:45~ 第三部 18:15~
一階桟敷席 17000円
一等席 15000円
二等席 11000円
三階A席 5000円
三階B席 3000円
三部制には
- 会社勤めの人も時間の都合がつきやすい
- 一部あたりの時間が短くなる。→歌舞伎慣れしていない人でも見やすい
- 一部あたりの料金が安くなる。→歌舞伎慣れしていない人も買いやすい
などのメリットが考えられます。
しかし、一日通して観劇した場合の総額を比べてみますと
一階桟敷席
二部制 40000円
三部制 51000円
差額 11000円
・
三階B席
二部制 8000円
三部制 9000円
差額 1000円
と、割高になることがわかります。
せめて学割などがあればよいのですが、私を含めてこの時代を生きている10代20代にとって毎月9000円ものお金を工面するということはよほど歌舞伎好きでなければ難しいことです(。´_`。)
デメリットは料金だけではないなぁと考えております・・・。
通し狂言をゆったりと上演するには4時間程度必要なのではないかなと思いますので、一部当たり3時間程度で幕間の時間も必要となると難しく、おのずとコンパクトな演目ばかりが選ばれることになってしまうのではないかと思うのです。
大作にどっぷり浸かる通し狂言の楽しみは、何十年先もずっと存在していてほしいものです。
長くても退屈でもこのスタイルが歌舞伎なのですから、海外観光客の要望をかなえるために日本の歌舞伎本来の魅力が薄れてしまうのはどうなのだろう・・・とこのすえひろなどは思います(>_<)
とはいえ会社勤めの身としては現状の二部制は都合がつきにくく、月によっては平日の空席が目立ってしまっているのも事実であります。
とても難しい問題ですが、完全に三部制に移行することはなさそう・・・ということがわかり、ひとまず安心しております。
何も出来ぬ立場でおこがましいのですが、どうか良い方向に進みますようにと願うばかりです(人'v`*)