歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【あす9日から】南座 歌舞伎鑑賞教室 チケット一般発売! 2024年

あす9日(火)から京都・南座の5月公演

南座 歌舞伎鑑賞教室のチケット一般発売が始まります!

南座の歌舞伎鑑賞教室は、初心者の方や学生の方々のために解説付きで上演される歌舞伎公演です。チケットが全席3500円と破格の価格設定なこともポイントです。南座のチケットは比較的高価で12月の歌舞伎公演の一等席などは2万円近くかかりますから、歌舞伎へのハードルを感じていらっしゃる方には大変おすすめです。

南座は、歌舞伎だけでなくレトロ建築にご興味をお持ちの方にもぜひおすすめしたい劇場であります。細部の金属の細工やタイルの具合などとても素敵ですので、ぜひこの機会をお見逃しなく!

公演の詳細

www.kabuki-bito.jp

一般発売日

www1.ticket-web-shochiku.com

会期・上演時間

2024年5月11日(土)~19日(日)

11:00~

14:00~

チケット価格

全席指定 3,500円

みどころ

今回の南座 歌舞伎鑑賞教室の演目は「京人形」です。

内容をざっくり一言で申しますと、彫刻の名人が彫った美女人形が突如動き出すというもの。オカルトのように聞こえますが、実際は非常にユーモラスな内容です。

彫刻の名人というのは、日光東照宮の眠り猫を彫ったとされることでも有名な左甚五郎。彫っていた傾城の人形が完成したので、遊郭ごっこよろしく人形を眺めながら一杯やろうというシーンを舞踊劇で描きます。

甚五郎の技術力があまりにも高いということが言いたいのか、完成した傾城の人形は魂を吹き込まれたように動き出します。しかし作者が男であるので、人形はどうしても男らしい動きをしてしまう…というのがおもしろいポイントです。せっかくならばしおしおと艶やかな傾城と飲みたいなぁと思う甚五郎、果たしてどうするのか?というのがお楽しみであります。

時代に即していない内容との感想もあるかもしれませんが、長年培われたさまざまな記号を駆使して性別を自在に行き来してしまう歌舞伎役者の技も素晴らしいものだと思います。ご興味をお持ちでしたら、ぜひにとおすすめいたします!

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