歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【シネマ歌舞伎 東海道中膝栗毛】今年の夏もやじきた旋風!

昨年8月、歌舞伎座で上演され大評判となった

東海道中膝栗毛<やじきた>

全国の映画館にてシネマ歌舞伎として上映されていますヽ(。>▽<。)ノ

www.shochiku.co.jp

染五郎さんお勤めの弥二さんと、猿之助さんお勤めの喜多さんが、
お伊勢参りに向かう道中でさまざまな困難に見舞われ、
なぜかラスベガスまで飛んで行ってしまうという予測不能のお話です。

 

こちらはお二人がラップを披露されたPR動画「YJKT」

ラップもお上手とは驚きであります!

www.youtube.com

猿之助さんと染五郎さんといえば、それぞれ新しい歌舞伎の世界に意欲的に取り組まれているおふたりです。

この東海道中膝栗毛 第一作は猿之助さんが演出をお勤めになっています。

 

昨年の上演当時、歌舞伎座には猛烈なやじきた旋風が吹き荒れ、一幕見席は連日売り切れとなり大変な人気ぶりでありました!

私の記憶の限りでは、新開場以来最大級の盛り上がりだったように思います(´▽`)

難しい、つまらない、という歌舞伎のイメージを良い意味で裏切るような一大エンターテインメント作品で、

普段歌舞伎をご覧にならない方や若い世代の方々にも話題が広がっていたようです!

 

原作である「東海道中膝栗毛」も今でこそ古典作品ですが、当時の流行や風刺がたくさん盛り込まれた楽しい読み物であったわけですから、

この歌舞伎版もすごく斬新なようでいて原作の意義をきっちりと踏襲した狂言と言えるのではないでしょうか。

やじきたシリーズ第二弾!

そんな弥二さん喜多さんの珍道中、今年の歌舞伎座でも新作が上演されることが決定しています!

その名も

東海道中膝栗毛 

歌舞伎座捕物帖

もしや歌舞伎座が舞台なのでしょうか?
昨年はお伊勢参りと思いきやラスベガスが舞台でしたから、全く予想ができませんね(*´艸`)

詳細

八月納涼歌舞伎 第二部

8月9日(水)~27日(日)

www.kabuki-bito.j

第三部では野田秀樹さん作・演出の「野田版 桜の森の満開の下」が上演され、
夏の歌舞伎座は新作ラッシュです!(´▽`)

 

江戸時代の歌舞伎界においても
大評判となった狂言には奇想天外なアレンジが次々に加えられ、
今からは想像もつかぬものすごい勢いで新作狂言が生み出されていたようですから
なんだか歌舞伎本来の「娯楽」としての盛り上がりぶりをみるようでワクワクしてきますね(n´v`n)

 

昨年の評判を受けて今年もかなりの人出が予想されますので、
チケットは争奪戦となるはずです!

遠征なさる方も、どうぞお早めにご検討くださいね(人'v`*)

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