今日は、歌舞伎座へ出かけ七月大歌舞伎の夜の部を見て参りました!
夜の部の駄右衛門花御所異聞(だえもんはなのごしょいぶん)は、
てっきり新作歌舞伎だとばかり思っておりましたが
「秋葉権現廻船語(あきばごんげんかいせんばなし)」という演目を基にした復活狂言ということをチラシにて初めて知りました!
不勉強を反省しております(>_<)
1ミリたりとてネタバレはしたくないという方は、
どうぞこの先をお読みにならぬようお願いいたします(人'v`*)
ここより内容を含みます
駄右衛門花御所異聞はさまざまな歌舞伎の演目のオマージュなども取り交ぜられ、
事前の情報から予想していたものよりも楽しむことができました!
復活狂言というと、長年上演されなかったことに納得がいくものが多いので、なるほどなという具合です。
すえひろが特に素敵だなぁと思ったのは児太郎さんの大活躍です。
単に三津姫とお才の二役というだけでなくて、お才ひとつの中にも様々な表情がありどれも惹きつけられるものがありました。
また、海老蔵さんとともに勸玄くんが最年少の宙乗りに挑戦しているということは
テレビ番組などでも大きな話題になっていましたね。
万雷の拍手で迎えられた勸玄くんは堂々とされていて、お声もよく聞こえ、立派なご活躍でした!
この時のお二人のお姿を目に焼き付けて、何十年も覚えていたいなと思いました。
こんな時だからこそ、麻央さんがブログにしたためてらした思いを汲みとり
お二人を決して「かわいそうなお子さん」「かわいそうなご主人」といった目では見るまい、役者の晴れ舞台として見るんだ、
と心に決めて歌舞伎座へ出かけたわけですが…
そもそも芝居の内容そのものが、そのような思いの遂げられないものでありました。
自分のために献身してきた妻を若くして亡くすという場面があったのです。
ブログでも「台本がつらい」というようなことをおっしゃっていたのをちらりと拝見しましたが、
こういうことだったのかとようやくわかりました。
海老蔵さんはこの悲しみを25日間に渡り、
大勢の人前で大きな声を出しながら追体験しつづけなければならないのか…
と、本当に胸が痛くなりました。
私だったら心が壊れてしまうと思います。
もし今麻央さんがご存命であったとしても、それにしてもです。。
他の内容ではダメだったのだろうか…と辛くなってしまいました。
歌舞伎役者の方々はまるで超人のように働いておいでですけれども
体があり、心があり、その中にこそ芸が宿っているわけですから
それを守るための充分なケアがあってほしいと改めて思いました。
お健やかに過ごせることを心から願っています。