ついに来週の初めにも東京でも緊急事態宣言が解除されそうな見込みでありますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?このすえひろはといえば、なにやらすっかり家にこもる生活リズムが出来上がってしまい、ぐうたらな日々を過ごしております。
劇場の再開はまだ先になるかと思いますが、昼夜通しの芝居見物は結構体力がいることですから今のうちに体力をつけておかなければなりませんね。さっそくきんにくTVを見て頑張ろうと思います。
近ごろいろいろと整理をしていたなかで、また懐かしきものが掘り出されましたのでいくつかご紹介いたします。
くわんぺら門兵衛のことをイケメンだと思っていた
今日お見せしたいのはこちら!
歌舞伎座さよなら公演 御名残四月大歌舞伎のチラシです!
いまから10年前、平成22年の公演でありました。
当時は貧乏学生でしたので筋書も舞台写真も買っておらず、チラシだけが記憶の頼りです。
どの部をどう見たのかももうよく覚えていないのですが、第三部の助六由縁江戸桜を幕見席で見たことはハッキリと覚えております!
助六をお勤めになっていたのはもちろん團十郎さんです。
助六由縁江戸桜といえば、肝心の助六が小一時間登場しないことでも有名ですね。
ようやく姿が見えたかと思えば、花道でこれでもかこれでもかとポーズを決めて、満を持して舞台にやってきます。とにかくカッコいい助六を見せつけるお約束であります。
前の歌舞伎座の幕見席からは一切花道が見えませんでしたが、揚幕が開く音、下駄の音、そして團十郎さんの登場に沸き立つ人々から発せられる吐息の波のようなドヨドヨという音が聞こえてきて、パァーっと空気が明るくなったのを覚えています。
この素晴らしい配役…夢のようですね。
勘三郎さんの通人、三津五郎さんの福山かつぎ…昨日のことのように思い出されます。
そしてそうでした!この時くわんぺら門兵衛を仁左衛門さんがお勤めになっていたんですよね。
これによって私は「くわんぺら門兵衛=カッコいい」という勘違いを数年引きずってしまったのです。おもしろいことでした。
まだまだたくさんのチラシが出てきましたので、またご紹介したいと思います。