本日2日、京都は南座の三月花形歌舞伎が初日を迎えました!
20代~30代の若手花形の方々がそろい踏みの大変華やかな公演です。ここのところ、若手の方々が揃ってご出演になるお正月恒例公演の新春浅草歌舞伎が上演されていませんので、若手の方々が主役となってご出演になる機会は大変貴重だなあと思います。無事千穐楽まで、一回でも多く上演が続くよう願っております。
幕開きアナウンスとご挨拶
三月花形歌舞伎の演目は「番町皿屋敷」と「芋掘長者」の二本立て、どちらも近代の作品です。セリフが現代語に近く聞き取りやすいと思いますので、初めての方にもおすすめです。
それぞれ簡単にご紹介いたしますと…
「番町皿屋敷」は、旗本の青山播磨と腰元のお菊の身分違いの恋が、世にも悲しい結末を迎えるという悲劇です。女性の霊が「いちまーい、にまーい」と皿を数える有名な怪談が題材ですが、こちらは怪談ではありませんで、悲しいラブストーリーです。
続く「芋掘長者」は、好きな人に近づきたい一心で、替え玉を頼んで舞の名手のフリをするのだが…というおかしみのある舞踊劇です。舞踊が上手な役者さんが、あえて舞踊下手の役をお勤めになるというおもしろさがあります。ドラマなどでも、名優の方は棒読みの演技も見事で、妙に感動を覚えることがあるかと思います。ぜひご注目くださいませ。
午前・午後ともに「ご挨拶」があり、午前の部は米吉さんと橋之助さん、午後の部は壱太郎さんと隼人さんがお勤めになります。
さらに、午前・午後ともに幕開きアナウンスがあり、巳之助さんがお勤めになるそうです。宝塚公演のようですね…!
新型コロナウイルスで閉場していた歌舞伎座が再開場した際、ご出演者の方々が開演前にアナウンスしてくださったときのうれしさを思い出しました。歌舞伎ではなかなかないことですから、こちらも必聴です。
公演の詳細
三月花形歌舞伎は現在のところまだチケットが購入できるようです!お求めの方は早めのチェックをおすすめいたします。