昨日、東劇でシネマ歌舞伎「桜姫東文章 下の巻」を拝見してきたというお話をいたしましたが、なんと東劇向かいの銀座松竹スクエアにある「松竹大谷図書館」にて、
第91回所蔵資料展示「―シネマ歌舞伎公開記念―『桜姫東文章』の世界」
なるもの激アツの催しが開催されているそうですね…!!!!!
大倉舜二氏撮影の孝玉ポスター現物が
この展示では歴代の『桜姫東文章』のスチール写真や、台本や関連図書、そしてなんと大倉舜二氏撮影の昭和57(1982)年2月南座公演ポスターの現物が展示されているそうです…!!
昭和57年2月の南座公演のポスターといえば、黄色の背景に孝夫時代の仁左衛門さんと玉三郎さんが乱れる振袖の上で抱き合っているセンセーショナルな写真です。当時は掲示されたポスターがあちこちで剥がされ、昨年歌舞伎座での上演の際に販売された復刻版ポスターも第一弾がすぐさま売り切れたという伝説的なポスターであります。
松竹大谷図書館のニューズレターを見てみたところ、昨年の上演時に発売された復刻版ではなく、「あちこちで剥がされた」というまさにその現物ですね…!これは絶対に見逃せない一品です!!
70年代後半~当時の熱狂については下のお話でも書きましたので、お出かけの際はぜひ併せてお読みいただければうれしく思います!
会期は2022年5月2日(月)~6月29日(水)
平日10:00~17:00の開館とのことです。
土日祝日と毎週最終木曜は休館とのことで、社会人にはハードルの高い施設ですけれども、このすえひろもがんばって拝見したいと思います!!
また、松竹大谷図書館は現在予約制になっていますが、この展示は予約なしで見ることができるとのことです。
松竹大谷図書館はとにかくおもしろい本しかない夢のような空間ですよね…
下記の記事では、桜姫東文章に関するおすすめ書籍を紹介してくださっていました。
なかでも郡司正勝著の「かぶき袋」が猛烈に興味深いです。昭和42年3月国立劇場の上演の際の補綴・演出に関する詳細なノートとのこと。機会をみて予約し、ぜひ拝読してみたいところです…!
2022年現在の我々が生の舞台やシネマ歌舞伎で南北の「桜姫東文章」を見ることができるのは、仁左衛門さんと玉三郎さんのご活躍はもちろんのこと、有名な方から一般の方まで、とにかく大勢の人々の思いと働きがあってのことなのだとつくづく思います…。すべての方に感謝して周りたいくらいです。この場を借りて、ありがとうございます。