歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【来たる7日】平成中村座 十月大歌舞伎 チケット一般発売!

あさって7日は、10月に浅草寺境内の平成中村座で上演される

平成中村座 十月大歌舞伎のチケット一般発売日です!

平成中村座は浅草の浅草寺境内に江戸時代の芝居小屋・中村座を模した仮設劇場を建てて行われる公演。浅草では実に2018年以来の開催で、令和初の平成中村座の公演ということになりますね!そしてなんと十月・十一月と二カ月連続の公演です。コロナ禍を経て、平成中村座の賑わいがまた体感できるのかと思うと幸せです。

すでに会員先行販売が始まっており、一般発売は争奪戦となるのではないかと思います。どうぞお早めに参戦なさってください。

公演の詳細

www.kabuki-bito.jp

一般発売日

9月7日(水)10:00~

www1.ticket-web-shochiku.com

会期・上演時間

2022年10月5日(水)~27日(木)

第一部 11:00~
第二部 15:45~

チケット料金

お大尽席(2階特別席) 30,000円
松席 (1階平場席) 15,000円
竹席 (1、2階長椅子席) 14,500円
梅席 (2階長椅子席) 11,000円
桜席 (2階長椅子席) 9,500円

平成中村座は西洋式の劇場ではなく、江戸時代の芝居小屋を再現したつくりです。そのため座席区分も特殊ですのでお気をつけくださいませ。

一番お安い「桜席」は幕の内側に設けられた席で、側面から舞台を見下ろすような角度です。見づらさはありますが、役者さんによっては挨拶などをしてくださることもあり、特別感のあるお席です。

みどころ

平成の世に江戸時代の芝居小屋を再現したいという、十八代勘三郎さんの思いのもと生まれた一大プロジェクトである平成中村座。令和に入り、コロナ禍を経て、浅草の浅草寺に再び平成中村座が戻ってくるという感慨深い公演です。十月・十一月と二カ月連続の公演ですが、それぞれ狂言立てが変わります。

 

※写真は過去のものです

 

第一部は「双蝶々曲輪日記 角力場」「極付幡随長兵衛」の二本立てです。

角力場」は、ベテランのスター力士・濡髪長五郎とアマチュア力士の放駒長吉が、八百長事件でピリついた空気になるという名場面。青年放駒に対する、濡髪の堂々たる風格が見どころです。今回は濡髪を勘九郎さんが、放駒を虎之介さんがお勤めになります。虎之介さんの放駒は個人的に新鮮に感じました!どのようにお勤めになるのか楽しみです。

極付幡随長兵衛」は、町奴の親分の幡随院長兵衛が、旗本奴とトラブルになるが、男の美学を貫いて散るという熱いお話です。今回は獅童さんが幡随院長兵衛を、その倅を実の御子息の陽喜さんがお勤めになり注目を集めそうです!

 

第二部は「綾の鼓」「唐茄子屋」の二本立てです。

綾の鼓」は有吉佐和子作の舞踊劇。能の「綾鼓」を題材としています。「唐茄子屋」は宮藤官九郎さんの新作歌舞伎。おそらく、前進座の演目の題材にもなっている落語の唐茄子屋政談を基にした演目ではないかと思われます。宮藤官九郎さんの作、さらに「不思議国之若旦那」との題がついていますので、唐茄子屋をそのまま単純に歌舞伎化しただけの作品なはずがありません。いったいどんな演目なのか、このすえひろも非常に楽しみにしております!

 

このコロナ禍の演劇界に勘三郎さんがいらしたら、何か奇想天外な企画を次々に打ち出され、テレビにもたくさんご出演になり、とにかく歌舞伎界を盛り上げるべく邁進されていたのではないかなと思います。どんなことをなさっただろうかと想像しただけでなんだか元気が出てくるのが不思議です。

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