今日の明治座では團子さんの代役で昼の部も上演されましたね。どれほどの思いでこの舞台に立つことを選ばれたのか想像するとたまらないものがあります。
團子さんの未来が、どうか輝かしいものでありますようにと願わずにいられません。そうでないと困ります。歌舞伎を愛する観客のひとりとして、具体的に応援していきたいという思いを新たにした次第です。
公演再開については様々な捉え方があると思いますが、そんななかで明治座が公式に「想い」を発信されたことにも感銘を受けました。歌舞伎と明治座の150年の繋がりの深さを、こんな形で目の当たりにすることになるとは。
私はといえば、今日は歌舞伎座へ出かけまして、夜の部を拝見してまいりました。しかしながらやはり心ここにあらずなところがあり、まとまっておりません。改めて感想をしたためたいと思います。
ともあれ「達陀」が非常に印象深かったです。束の間現実を忘れ、奈良県まで我が身を飛ばすことができました。ありがたかったです。
生身の人間に勝手な期待を寄せる残酷さに打ちひしがれながら、それでもなお生身の人間が作り出す美しさに心救われる、自分の業の深さを実感させられました。