こんばんは♪
今日からは初めてご覧になる方にむけ「義経千本桜」について少しばかりお話ししてゆきたいと思います。
詳しいあらすじは少し調べれば色々なところにありますので割愛したいと思いますが、全部読むのはつらいなぁ…という方には、文化デジタルライブラリー早わかり解説動画がオススメです!
ぜひ「文化デジタルライブラリー」で検索なさってみてくださいね。
もとは文楽
この「義経千本桜」は人形浄瑠璃として書かれた作品が歌舞伎化されたもので、三大狂言のうちの一つに数えられる名作です!
今月の歌舞伎座では義経千本桜に出てくる大きな3つの役
- 碇知盛
- いがみの権太
- 狐忠信
をそれぞれの部に分けて上演するという方法をとっています。
今月の上演形式ですと第一部はいきなり渡海屋・大物浦からスタートしますが、この前にあるはずの場面が第三部の狐忠信への伏線となっていますのでざっくりとご説明しますね。
詳細をかなり飛ばした大枠のお話ですので、流れだけおさえていただければと思います。
義経の都落ち
源氏が壇ノ浦の戦いで平家を討伐した直後が、この物語の世界です…
義経とその家来たちはこの戦いでたいへん活躍したので、後白河法皇から「初音の鼓(はつねのつづみ)」という品物を褒美に受け取りました!
(このご褒美の品が後々重要になりますのでお忘れなきよう…)
しかしお兄さんの頼朝からすると、義経のこの活躍ぶりにはなんだかいろいろと疑わしいところがありました。
家来の兵力も強くてなんだか危険だなぁ、何かする気なんじゃないかなぁ…と警戒され、謀反の疑いまでかけられてしまいました…
敵対したくはない義経は、誤解を晴らそうと必死に弁解します。
しかしそんな義経のがんばりもむなしく、義経の住まいに頼朝側の討手が攻め入ってきたのでした!
本格的な戦いは避け、なんとか穏便に和解したい…と考えた義経は討手を追い返そうとしましたが、
なんと相手方の大将の首を、あろうことか弁慶が討ち取ってしまったのです!
弁慶、なんてことをしてくれたのか…。。と憤りながらも、このタイミングでは和解できそうもない…。。と悟った義経。
これ以上大きな争いになる前に、とやむなく都落ちすることに決めたのでした。
と、今日のところはここまでにしまして明日また続きをお話したいと思います!
おやすみなさいませ…