こんばんは♪
今日は今月の歌舞伎座興行にちなんだ 歌舞伎のことばのお話をいたしますので、 ひとつ覚えていただけたら嬉しいです(人'v`*)
ただいま上演中の七月大歌舞伎。
夜の部では、海老蔵さんが歌舞伎十八番から4つの物語を取り入れてアレンジを加え通し狂言とした「寿三升景清」より
「鎌髭」と「景清」を上演中です!
今日はこの歌舞伎十八番(かぶきじゅうはちばん)という言葉について、とても簡単にお話ししたいと思います。
歌舞伎十八番とは?
七代目市川團十郎が、代々の市川團十郎の家の芸を整理して制定した18の演目のことを歌舞伎十八番と呼びます。
もとは「江戸市川流歌舞妓狂言組十八番」と題されていたそうです。
初代市川團十郎以来 百八十一年相続の寿の儀式、
つまり初代から181年もの長きに渡り團十郎の名を守り伝えてきたことへのお祝いとして、市川流の家の芸の集大成を発表したのですね(n´v`n)
市川家の家の芸というのはおおらかで華やかな荒事が中心です。
「荒事」に関しては、こちらの記事をご参考になさってください。
おはこの語源
得意とする芸のことを
「カラオケの十八番(おはこ)」
などという言い方で表現することがありますが
この「おはこ」も、歌舞伎十八番から取られた言葉ですΣ('0'o)
なぜ「おはこ」と読むかということに関しては、
- ”鑑定家に認定される”という意味の「箱書き」に由来する…
- 18個の演目の台本を箱に入れて大切に保管していた…
など諸説あります。
選ばれた演目がなぜ18個だったのかについても諸説あり、真相はよくわかっていないようです。
十八番一覧
ではここで18の演目を並べてみます!
歌舞伎にあまり馴染みのない方にも、名前だけは聞いたことがある!という演目が結構あるのではないかなと思います。
その中でもより広く知られているのではと思われるものを太字にしてみました。
この機会にひとつふたつ、覚えてみてくださいね(´▽`)
- 不破(ふわ)
- 鳴神(なるかみ)
- 暫(しばらく)
- 不動(ふどう)
- 嬲(うわなり)
- 象引(ぞうひき)
- 勧進帳(かんじんちょう)
- 助六(すけろく)
- 外郎売(ういろううり)
- 押戻(おしもどし)
- 矢の根(やのね)
- 景清(かげきよ)
- 関羽(かんう)
- 七つ面(ななつめん)
- 毛抜(けぬき)
- 解脱(げだつ)
- 蛇柳(じゃやなぎ)
- 鎌髭(かまひげ)