今月の歌舞伎座で人気を集め、大きな話題を呼んでいる
東海道中膝栗毛!
ラップがあったり、時事ネタを愉快に盛り込んでいたり、突如ラスベガスに飛んでしまったり…
まさに奇想天外な内容で、日ごろ歌舞伎をご覧にならない若い世代の方にもそのおもしろさが広がっているようです(´▽`)
新作と古典の納涼歌舞伎
八月納涼歌舞伎はこの世を去られた勘三郎さんと三津五郎さんが中心となり、1990年にスタート。
時代の空気を取り入れた歌舞伎の面白さと古典の味わいを若い世代にも広く伝えることを目的とし、毎年いろいろな趣向で上演されてきました。
今年もその思いは受け継がれ、大好評のひと月となりました。
勘九郎さん七之助さんによる廓噺山名屋浦里と、猿之助さん染五郎さんによる東海道中膝栗毛、どちらも自由な発想と新たな視点が取り入れられ、私たち観客の歌舞伎に対する視野を広げてくれましたね(n´v`n)
東海道中膝栗毛は十返舎一九の滑稽本で、江戸時代に一世を風靡した大人気シリーズです。今なお愛される作品で、弥次さん喜多さんの珍道中といえばこれまでも様々な映画やお芝居で描かれています。
そんなわけで、今日は納涼歌舞伎の礎を築いた勘三郎さんによる弥次喜多作品をご紹介したいと思います(人'v`*)
やじきた道中 てれすこ
2007年の平山秀幸監督作品。勘三郎さんと柄本明さんが弥次さん喜多さんをお勤めです!
落語を題材とした映画「しゃべれどもしゃべれども」を作られた平山監督らしく、この作品にも落語のネタがちりばめられています。落語好きの方も必見の作品です。
勘三郎さんと柄本さんのやりとりが楽しい、ほっこりとしたロードムービーです。
真夜中の弥次さん喜多さん
こちらは2005年の宮藤官九郎監督作品。七之助さんとTOKIOの長瀬智也さんが弥次喜多を演じています。
勘三郎さんもご出演で、なんと役柄は「アーサー王」
脚本家のクドカン初めての監督作品として当時大きな話題になり、映画館に見に行きましたが上演後はぽかーんとなってしまうほどの衝撃作でした(*´艸`)
クドカン好きの私は楽しく見ることができたのですが、好き嫌いがあるのは否めません。しかし勘三郎さんの愉快さが懐かしくなった時には、ぜひご覧いただきたいです!
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このほかにも弥次さん喜多さんを描いたお話はたくさんあります!
今月上演中の東海道中膝栗毛がお好きな方は、ぜひ色々な珍道中を探してみてくださいね(人'v`*)