本日12月14日は四十七士討ち入りの日として知られています(※旧暦)
国立劇場で三か月にわたって上演中の通し狂言 仮名手本忠臣蔵!
今月の第三部で上演されている仮名手本忠臣蔵十一段目で、ようやく由良之助たちは高家に討ち入って高師直の首を取り、塩冶判官の無念を晴らします。
忠臣蔵ゆかりの場所といえば赤穂義士の墓がある高輪の泉岳寺が有名ですけれども、実際に義士たちが本懐を果たした高師直のモデルである吉良上野介の屋敷はどこにあるのか皆さまご存知でしょうか。
吉良亭跡は両国に
吉良上野介の上屋敷は、現在の両国駅近くです。
松の廊下の刃傷事件のあと建設されたもので、坪数はなんと2550坪
まさに赤穂浪士の討ち入り事件が起こった場所です。
8400㎡を占めていた広大な屋敷跡は、今では一般の民家や相撲部屋などが立ち並ぶ穏やかな街並みが広がっています。
吉良亭跡が失われることを惜しんだ地元両国三丁目有志の方々が遺跡として残して後の世に伝えようと、
昭和9年に邸宅跡の一角を購入して史跡公園として東京市に寄付、のちに墨田区へと移管された場所が今でも本所松坂町公園として残っているのです。
格式高いなまこ壁長屋門を模した小さなスペースで、赤穂義士関係の記録や史跡が展示されています。
これが吉良上野介の像のようです。
つい師直!と思ってしまいますが、師直ではありません
これが吉良上野介の首洗いの井戸です!
なんでも地元有志の方々はこの井戸を中心に土地を購入したそうですから、正真正銘の井戸なんですね…!
苔むした石に歴史の重みを感じます。
この松坂稲荷も吉良邸宅内にあったもののようです。
地元の方々が毎年、義士たちだけでなく吉良上野介と犠牲となった吉良の家臣の人々を偲び元禄市というお祭りを開催しています。
すえひろも赤穂浪士討ち入り事件にまつわるすべての方々を思いながら、このお稲荷様をお参りしてきました
アクセス
本所松坂町公園外観
撮影した日はたまたま元禄市開催中でたいへん賑わっていましたが、普段は人も少なくひっそりとしています。
JR両国駅から徒歩7分程の場所にありますが、住宅などの立ち並ぶエリアにあり土地勘がないと少しわかりにくいかもしれません。
西口を出たら国技館と逆側、左に向かってください。
両国ビューホテルに沿ってずっと歩き、京葉道路を渡って左手に進んだところにあるガソリンスタンドの角を曲がります。
そのまま奥へと入ってゆき2本目の車道で左手に曲がってしばらくゆくと上の写真のような建物が出てきます!
12月の寒さの中でここに行くと感慨深さもひとしおですので、どうぞお出かけくださいね。