ただいま大阪松竹座で上演中の二月花形歌舞伎!
夜の部「金閣寺」について少しだけお話いたしますので、何かのお役にたてればうれしく思います(´▽`)
最初は人形浄瑠璃
1757年(宝暦7年)12月、大坂の豊竹座で初演された人形浄瑠璃の作品です。
大好評を博して続演に次ぐ続演。なんと、3年間にわたるロングラン公演でありましたΣ('0'o)
歌舞伎としては、人形浄瑠璃の翌年・宝暦8年の1月に京都にて上演されています。
現在使われている「金閣寺」という題名は特に評判を呼んだ場面のことで、元は「祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)」という長いお話です。
全部で五段あるなかの四段目にあたる部分だけを、現在「金閣寺」という題名で上演しているわけです。
「信長記(しんちょうき)」などで知られた信長一代記に取材した物語であることから、初めは「祇園祭礼信長記」とされていましたが、改められたのだそうです。
織田信長や豊臣秀吉のことがあからさまに盛り込まれていたために、
これタイトルにまで名前入れちゃったらちょっと露骨だよね…と遠慮したのかもしれません(*´艸`)
美しい金閣の舞台
非常に華やかな演目で、特に舞台中央に据えられた二階建ての金閣寺の大道具は圧巻であります!
セリという舞台装置を使って金閣寺の建物ごと上下させ、一階から二階のようすへと場面が切り替わる演出が有名です。
なんと、このセリの演出は江戸時代の初演当時から披露されているそうです!
当然ながら人力ですから、当時の技術力と労力には驚くばかりですね。
桜吹雪の金閣寺の風景が美しく、まさに眼福という舞台です(n´v`n)
上演頻度の高い演目ですから、今回見逃してしまったという方もいつか必ず機会があるはずです!
次回の上演をしばしお待ちくださいね(人'v`*)