ただいまミキモト銀座4丁目本店、
7階ミキモトホールで開催されている「二代目中村吉右衛門写真展」
写真家の鍋島徳恭氏撮影による圧巻の写真の数々を
このすえひろも見学して参りました!
入り口の写真のみ撮影OKでしたので、まずはご覧ください…
この風格…!わたしの心の中のさむらいが即座に平伏しました…!
写真ではわかりづらいのですが1.1×2.4メートルの大判サイズの作品で、
猛烈な存在感を放っています。
続くホールには、吉右衛門さんが近年お勤めになった役の写真が約30点展示されていました。
作品は手漉きの伊勢和紙にプリントしてあるため、
鮮明な写真とはまた違った魅力があり、
まるで近代の歌舞伎役者たちの迫力あるおもかげを見るような思いがいたしました。
近代の名優の姿というのはセピア色で画質の荒い写真でも、
舞台の上でのすさまじさががありありと思い浮かぶような力がありますよね。
それと同様、舞台の上の吉右衛門さんの存在感をダイレクトに感じるような強烈な体験でした。
中でも一番感動したのは「中村吉右衛門 初代/当代 三役屏風」
石切の梶原、俊寛、奥州安達原の貞任の3役を演じる初代吉右衛門の写真に重ねて、
同じ役をお勤めになっている当代の写真をコラージュした絵屏風です。
人生を懸けて芸を磨いてこられた名跡の重みのようなものを感じ、
吉右衛門さんの芝居を拝見できる幸せを噛みしめました。
展覧会の会期は12月9日(日)まで。
展示時間は11:00~19:00(最終入場18:45)です。
十二月大歌舞伎の帰り道などぜひお出かけください!
また、写真集『歌舞伎俳優 二代目中村吉右衛門』も先月より発売されています!
24840円とかなり高価なのですが、
大きなサイズの鮮明な写真の数々に貴重な芸談本まで付いていることを思えば
もう一生ものの宝物ともなる品物であろうと感じます。
ギンザシックスの蔦屋書店で中身を見ることができる場合もあるようですので、
要チェックです!