ただいま香川県は琴平町の金丸座で上演されている
第三十五回記念 四国こんぴら歌舞伎大芝居
第一部の「義経千本桜 すし屋」は、近年の上演頻度が比較的高い演目です。
三大狂言の一つに数えられる義経千本桜のなかの名場面であり
このすえひろも大好きでして、すでにお話したものがいくつもございます。
今回初めてご覧になる方のお役に立てれば幸いです。
そもそも義経千本桜とは?
そもそも「義経千本桜」とは、謎多きさむらい源義経を軸として語られる物語。
義経が滅ぼしたはずの平家の武将たちは、実は生きていた…!さあどうする!?
という前提をもとに繰り広げられていきます。
おおきく5つのトピックに分かれていて、
それぞれのトピックごと様々な悲劇が壮大かつファンタジックに語られます。
そもそもどんなお話なのか?
その中ですし屋の場面はどこに当たるのか…といったお話がこちらであります。
ざっくりとしたあらすじ
ざっくりとしたあらすじもお話しておりますが、
実はこちらは片岡仁左衛門さんがいがみの権太をお勤めになった時のものです。
これは今回勘九郎さんのお勤めになる権太とは演出が違い、イメージも異なるかと思います。
ですので、こちらはあくまでも参考程度にお読みいただければと思います!
江戸の権太はこう違う
上で仁左衛門さんの権太とは演出が違う…と申し上げたのは、
端的にいいますと上方と江戸の違いであります。
どういった違いがあるのかということや、パッと見分けるポイントなどを
お話した回がこちらです。
「すし屋」のすしを掘り下げてみました
以下のふたつのお話は完全に私の趣味で、
すし屋はどんなすし屋なのかということをねちねちと掘り下げてみたものであります。
ご興味あらば、お読みいただけたらうれしいです。
ギンガムチェックがかわいい衣裳
主人公のいがみの権太の衣裳は黒白の格子柄で、
なんともおしゃれでかわいいデザインです。
他の演目にも見られるデザインですので、いくつかお話しております。
今回のこんぴら歌舞伎では、
いがみの権太に勘九郎さん、父の弥左衛門さんに中車さんという配役で
たいへんエモーショナルかつドラマチックで号泣必至なものとなるのではと想像します!
まるで自分自身も釣瓶ずし弥助の店先にいるかのような、
芝居小屋ならではのスケール感が存分に味わえそうですね!