ただいま歌舞伎座で上演中の
六月大歌舞伎!
夜の部では三谷幸喜さんの新作歌舞伎が上演されていますが、
昼の部にもまた古典の名演目が揃っております。
昼の部「梶原平三誉石切」は近年、全国のどこかしらの劇場で
毎年のように上演されている上演頻度の高い演目です。
その割にお話したりない部分もたくさんあり
今月続きをいたしますが、ここに過去のお話をひとつまとめてみます。
芝居見物のお役に立てれば幸いです。
そもそもの前提
そもそもどういったお話の場面であるかといったことを
お話したのがこちらの回であります。
主人公の梶原平三景時という人物は何者であるのかを
ごくごく簡単にお話しております。
歌舞伎あるあるのホラーなおもしろシーン
江戸時代の人々の好みであったのか、
罪人やごろつきなどの体の一部を刀でスパッと切ってしまうのを
おもしろく見せる場面がたびたびあります。
この梶原平三誉石切にもそのような場面があり、
お約束のセリフも加わりひと笑いというところ。
ブラックジョークというのでしょうか、
江戸の人々はなかなか尖っていたのだなあと思わされます。
今月の幕見席
「梶原平三誉石切」の上演時間は12時28分~
夜の部をご覧になる予定の方は少し早くお出かけになり
「梶原平三誉石切」「封印切」を幕見なさるのも乙な芝居見物かと思います。
時代物、世話物、古典から新作と、歌舞伎の懐の深さを味わえそうです!