歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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十月をふりかえり… 2019年

早いもので10月も今日でおわり…

今月は歌舞伎座、国立劇場、御園座と芝居の忙しいひと月でありました。

新開場して以来なかなか機会のなかった御園座にも初めて出かけることができました。

 

御園座では舞台写真の販売も筋書の舞台写真もなかったものですから、

眼を見開き猛烈な集中力で拝見していたため少し疲労しましたが

念願であった仁左衛門さんの「引窓」を拝見できたことは非常にうれしかったです…!

 

また、今月は玉三郎さんが

第31回高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞され

文化功労者にも選出されたという素晴らしいニュースがありました!

世界文化賞とは、高松宮宣仁親王の

「世界の文化、芸術に広く寄与したい」とのご遺志に基づく顕彰制度で、

絵画・彫刻・建築・音楽・演劇映像の5部門があり

全世界の芸術家の中で芸術の発展、普及、向上に顕著な貢献をなさった方に賞が贈られるというものです。

ノーベル賞では選出されない「芸術」の分野における全世界を対象とする顕彰であり、

歌舞伎で受賞されたのはこれまで歌右衛門さん、藤十郎さんのお二人のみであります。

 

そのほか丹下健三さんや黒澤明さんといった、

「世界の○○」と呼ばれるような錚々たるビッグネームも受賞している賞ですので、

そのような賞を受賞された玉三郎さんの舞台を肉眼で拝見することができる、

歌舞伎座であれば当日幕見席からでも拝見できるということは、

考えられないほど幸せなことで、なにやら女神さまのように思えてまいります…!

 

のように、と申しますか、本当に女神さまなのではないでしょうか…

近ごろお若いころの映像を拝見する機会がありそのお美しさに圧倒されたのですが、

そのあと今月の「二人静」を拝見したら現時点が最高潮にお美しいように感じ、

まるで白昼夢を見るような思いがいたしました。

 

来月はどんな芝居が待っているのでしょうか。

楽しみに今日は保みたいと思います。おやすみなさいませ!

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