歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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【来たる12日】歌舞伎座・二月大歌舞伎 チケット一般発売!

あさって12日は2月の歌舞伎座公演

二月大歌舞伎のチケット一般発売日です!

当代の我當さん、秀太郎さん、仁左衛門さんのお父様である

十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善の演目が並ぶ、

演目・配役ともに大変豪華な公演。

暮れからお正月に初めて歌舞伎をご覧になった方にも、

ぜひともお勧めしたい公演であります!

公演の詳細

www.kabuki-bito.jp

一般発売日

1月12日(日) 10:00~

【チケットWeb松竹】

会期・上演時間

2020年2月2日(日)~26日(水)

昼の部 11:00~
夜の部 16:30~

チケット料金

一等席   18000円

二等席   14000円

3階A席    6000円

3階B席    4000円

桟敷席   20000円

みどころ

二月の歌舞伎座では十三代片岡仁左衛門追善の演目が3つ上演され、

ご子息である当代の我當さん、秀太郎さん、仁左衛門さんがそれぞれに

ゆかりの大役をお勤めになります!

ファンの端くれとしましては、想像しただけで頭も心もオーバーヒート状態、

どうにかなりそうなほどに楽しみな舞台であります…!

 

十三代片岡仁左衛門丈といえば、

関西歌舞伎衰退の時代において私財をなげうって自主公演を重ねられ、

ご子息方はじめ後進を育てられ、現在に続く発展の礎を築かれた偉大なるお方であります。

このすえひろは生まれが遅く生で拝見するのには間に合いませんでしたが、

書籍などあたりますと70代後半を過ぎてなお芸が飛躍的に進化した稀有な方でいらしたそうです。

舞台の記録映像だけでなく羽田澄子監督の素晴らしいドキュメンタリー映画なども存在しますので、

ご興味をお持ちの方はぜひにとおすすめいたします。

 

今回の追善狂言の中でも特に伝説的なものは

昼の部「菅原伝授手習鑑(筆法伝授・道明寺)

今回は当代の仁左衛門さんがお勤めになる菅丞相のお役であります。

 

菅原道真が策略により太宰府へと左遷されてしまう…というシンプルな筋ですが、

菅原道真といえば学問の神様・天神様と伝わる聖者。

人間を超えた神格とともに少ない動きで心の葛藤を表現する至難の役であるとされます。

十三代のお勤めになった菅丞相の崇高さたるや、松嶋屋天神、と声がかかるほどであったと伝わり、

特に昭和63年にほとんど失明の状態でお勤めになった菅丞相などは

現在でも語り継がれるほどの名舞台であります。

 

頻繁に上演される名作「寺子屋」の数段前にあたる場面であり、

松王丸が我が子を殺してでも尽くしたかった菅丞相とはこのような方であったか…!

と、腑に落ちるような崇高なお役でありますので、

このお正月に新春浅草歌舞伎で「寺子屋」をご覧になった方にもおすすめです。

 

そして夜の部の「八陣守護城

我當さんがお勤めになる佐藤清正は、十三代が実に90歳で最期にお勤めになったお役。

12月の京都顔見世までご出演になり翌年の3月に大往生なされたという伝説的なものです。

90歳でほぼ失明状態にあったにもかかわらず、

お亡くなりになる3か月前まで現役で舞台に立ち続けるという境地…

想像しただけでも目頭が熱くなるようです…

 

そのような偉大なる名優の二十七回忌追善を、

ご子息方3人のご活躍によって拝見できる機会はまたとない貴重なもの。

そのドラマを思うだけで心が震えます…!

この冬に歌舞伎デビューなさった方がたくさんおいでのことと思われますので、

来月の歌舞伎座をぜひにとおすすめいたします!!!!!!

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