三月の歌舞伎公演はいまだ中止期間が続いており、先の読めない状況にあります。
そんななかこのすえひろは東銀座の東劇に出かけ、新作歌舞伎風の谷のナウシカディレイビューイング後編をなんとか拝見することができました!前編は先月拝見していたのですが、実は後編は一度キャンセルしてしまっていたのです。特措法改正案が成立する前にと滑り込んだ次第です。
実際、先月の千穐楽からたった2週間ですのでさほど久しぶりでもないはずなのですが、歌舞伎座側の出口から地上へ出ますとなんとも言えない懐かしさがこみあげ、胸がいっぱいになりました。
三月大歌舞伎の看板が。ああああ
仁左衛門さんと吉右衛門さんの共演…絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に拝見したいです…
写真を撮りながら、ああ帰りたくないこのまま昼夜通したい何時間でも歌舞伎座にいたいよーーーーーという思いが爆発して、おいおい泣きそうになりました。
クシャナ殿下のソロアングルも見たい
そんな状態で拝見したナウシカ歌舞伎の後編。
幕の摺れる音や客席の気配といった劇場のムードごと感じられるのがなんだかもううれしくてたまらず、映画館で歌舞伎を見れるありがたみをこれほどまでに感じたのは生まれて初めてでした…
冒頭、ナウシカがドーンと登場した時点から感動が絶頂に達していて、涙が止まらないという状態です。前編を見た日はこんなことになるとは思いもよらず。のんきだったな…心豊かだったな…と妙に泣けてしまい、自分でも困惑いたしました。
ナウシカたちが清浄な世界では生きられないのと同様、歌舞伎のない世界では生きられないようです。私もナウシカに助けていただきたいです。
それはそうと、後編は特に劇場で拝見した際に謎な点が多かった部分でしたので、結末についての理解がぐっと深まり心が震えました。劇場で拝見した際には「歌舞伎らしさを取り入れた演出」としか読み取ることができてなかった部分です。
人々の運命を変える分岐点での「勧進帳」を思わせる問答、墓の主とオーマの精の「連獅子」。
墓の主の精は親を連想させる白、オーマの精は子を連想させる赤であることの必然。
これらは単に歌舞伎らしさを醸し出す代表的演目として付け加えられたのではない、真に物語を伝えるためには絶対にこの演目でなければならなかったのだ、と理解できました。
と同時に、なんてことだ…!そんなすごいことってあるの…!と興奮、
歌舞伎って…歌舞伎って…!と胸がいっぱいになり、涙が3cmくらいの幅で流れ落ちていきました。。
新作歌舞伎風の谷のナウシカの円盤化はもちろんですが、また皆さんのお姿をこの両の目で、肉眼で拝見できる日が待ち遠しくてたまりません…!再開の日を心待ちにしております…!!