外出自粛の日々ですが文明の利器を駆使して少しでも気を晴らそうと考え、Googleストリートビューで芝居の舞台となった場所とその周辺を、自宅でだらだらとしながら訪ねてみようかと思います。
いつか行ってみたいと思っていた場所のようすを自宅から眺められるとはなんと便利な時代なのでしょう。江戸の人が聞いたら仰天しそうですね。
今日は三大狂言のひとつ「菅原伝授手習鑑」から、道明寺へ行ってみます。
今年の2月に歌舞伎座で拝見した仁左衛門さんの菅丞相…今年上半期最後の芝居見物となってしまいそうですが、そのぶん記憶は鮮烈です!現在の道明寺は一体どんなところなのでしょう。
事情があり画像そのものを貼ることができず地図埋め込みとなりますが、何卒ご了承くださいませ。
菅原伝授手習鑑 道明寺とは
「菅原伝授手習鑑」は菅原道真の大宰府左遷に三つ子伝説を織り交ぜながら「さまざまな親子の別れ」を描き出した名作中の名作。
前半のクライマックスといえる「道明寺」の場面は、菅原道真公=菅丞相(かんしょうじょう)が大宰府へ流される前、道明寺のおば覚寿のもとへ立ち寄り、暗殺されそうになるところを奇跡的に回避、養女とのつらい別れを経て大宰府へ旅立つ…という屈指の名場面であります。
さっそく行ってみましょう
菅原道真ゆかりの道明寺は、大阪府藤井寺市のこのあたりですね。
なんと住所にも道明寺とあるのですね、近隣の方がうらやましい限りです。
ここが道明寺とのこと…
ストリートビューでは中に入れませんがとてもきれいなお寺のようです。
きりりとしたムードが伝わってきます。
せっかくですので、
菅原道真と覚寿が祭られている道明寺天満宮にもお参りしてみましょう。
ここが神門。カメラが近いですが、見上げている感覚になります。
境内では縁日が準備中。スマートボールの縁日を初めて見ました。
おっ、「観梅弁当」 気になります。
さて、道明寺天満宮にたどり着きましたのでお参りを…
菅原伝授手習鑑が好きすぎて頭が混乱し、仁左衛門さんの菅丞相と菅原道真の違いがなんだかよくわからなくなっていて、どうしても仁左衛門さんのお顔が浮かびます。
おっと、これは梅園でしょうか!ちらほらとお花が見えますね。
これも梅…なのかはよくわかりませんが、見事な枝ぶり。美しいです。
(桜ですか…?すみませんわかりません)
梅園にはたくさんの梅の木が植わっていて、ちらほらとピンクの花を咲かせています。
満開のときはさぞかし美しいと思われます。香しく、梅王丸も大喜びといったところではないでしょうか。
本当はこの近くに菅原伝授手習鑑にも登場する白太夫を祭る「白太夫社」があるはずなのですが、ここかな…?
これ以上近づけないのですが石鳥居とのことなのでここが濃厚かと思います…。
なにはともあれ、とにかく梅が見事です。 本当にきれいですね。
Googleストリートビューの使い方がいまいちわからず、まったく違う場所へ飛びつ戻りつの見物でしたが、家とは別の風景を眺めてリフレッシュできました。
新型コロナウイルスが収束した暁にはぜひこの梅の花を眺めにゆきたいものです。