歌舞伎ちゃん 二段目

『歌舞伎のある日常を!』 歌舞伎バカ一代、芳川末廣です。歌舞伎学会会員・国際浮世絵学会会員。2013年6月より毎日ブログを更新しております。 「歌舞伎が大好き!」という方や「歌舞伎を見てみたい!」という方のお役に立てればうれしく思います。 mail@suehiroya-suehiro.com

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今週のつれづれ 三月以来最もうれしかった出来事

本日は6月21日。

先日いよいよ県境をまたいでの移動が緩和され、ライブハウスの営業も再開しはじめましたが、いまだ歌舞伎座再開との吉報は聞こえてきません。

7月になったら大阪松竹座へ行くのが毎年の楽しみでしたので、テレビで新幹線の映像が映し出されますとなんとも旅情をそそられてしまいます。ジリジリと日差しの照り付ける道頓堀、漂うたこ焼きの匂い、劇場前にひしめくご婦人方のざわめきなどが懐かしく思い出されます…

能や寄席、宝塚歌劇などでは徐々に再開が発表されていますので、歌舞伎ももう少しの辛抱なのかな…と思いつつ、吉報を待ちわびております。

見たかった芝居が走馬灯のように

なんといっても今週うれしかったのは、youtubeにて吉右衛門さんと仁左衛門さんの最新のお元気なお姿を拝見できたことであります!私にとっては芝居が見られなくなった三月以来、最もうれしかった出来事といっても過言ではありません。

このチャンネルトップ画面だけでもものすごい画ですね…人間国宝が並んでいます…

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何度でも動画を張りつけたくなってしまうので、また改めて張り付けておきます。

未視聴の方には全身全霊でぜひにとおすすめいたします!!

www.youtube.com

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仁左衛門さんのお話から、見られなくなってしまった数々の芝居について思い巡らしました…

三月の新薄雪物語では吉右衛門さんとのご共演にうち震え、

四月の巡業でのいがみの権太で涙し、

六月の團十郎襲名で勧進帳の富樫に圧倒され、

七月の大阪松竹座で三味線を弾くお姿にうっとりするはずであったなあ…と、

ひとつひとつの舞台をすみずみまで想像しては、それなりの臨場感を持ってときめくことができました。

 

一つもこの目で見られなかったことは本当に心の底から残念でなりませんが、最新の動くお姿を拝見でき、ご本人のお言葉で心境を伺うことができたことで、実力を超えた爆発的想像力が発揮されたようです!

「最新の動くお姿」というものが持つ力とありがたみをひしひしと感じました。

今後もぜひ皆様の貴重な動画を公開していただきたいなと切に願っております。

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